アフガニスタンの現在は日本の未来を暗示する

兵士

アフガニスタンからアメリカ軍が撤退すること、またそれを待っていたかのようにタリバンがアフガニスタンの首都カブールを制圧したことはご存じのとおりです。

これは日本の未来を暗示させる出来事であり、他人事ではない懸念を大いにはらんでおります。






アフガン政府軍、あっさり敗北


アフガニスタン政府軍は30万人、対するタリバンは8万人。数の上では圧倒的に政府軍が優位でした。

一般的に戦闘力は兵員の2乗となるとされており、900対64と10倍以上の力を政府軍は持っていたはずなのです。

それにもかかわらず、まるで戦う前に負けたかのような印象です。いったいなぜそんなに政府軍は弱かったのでしょうか。

敗北の理由は明白


その理由は政府軍の兵士が、事実上金で雇われた傭兵だったからです。いざとなれば金よりも命の方が大事というわけでまともに戦わない。

対するタリバンは金というよりも信念に基づいて戦っているために命を落とすことを恐れない獰猛さがあります。

死を恐れない勇敢さで政府軍を圧倒・・・。

数の論理も信念がなければ話にならないということをまざまざと示しました。

アメリカの言い分は当たり前


それならばアメリカ軍が戦えばよいのでは?などという論理はもはや通用しません。

自国の政府軍がまともに戦わないのになぜアメリカ兵がその代わりに戦い、戦死者を出さねばならない?という疑問が湧きあがってくるのは当然のことだからです。

その率直な疑問を素直に受け止め、アフガン撤退を実現させたのは前トランプ大統領であり、バイデン大統領もその路線を変えることはありませんでした。

アメリカとしては若くて貴重な兵士をやる気のないアフガン政府軍の代わりに死なせるわけにはいかない。論理的に考えてもまったくもって正当だと思えます。

日本とアフガニスタンの類似性


ところで我が国を顧みればアフガニスタンの姿は日本と瓜二つともいえます。

例えば尖閣諸島です。

サラミスライス戦略で徐々に尖閣諸島は中国の実効支配が進みつつあるのに、日本はまるで無反応。やがて、中国兵が尖閣諸島に上陸し、そのまま居座ることはもはや既定路線であるかのようです。

そのときに日本は尖閣諸島を奪い返すために反撃することができるのか?

日本が戦わないのにアメリカ軍が戦うわけがない。

アフガニスタンの事例が見事にそれを証明しています。戦わなければ竹島のように奪い取られてしまうだけです。そして中国はやがて沖縄へ、そして九州へと北上していくことになるでしょう。

北海道の土地の多くが中国企業に買われているのはご存じのとおりです。

挟み撃ちが戦争に勝つ常道であることは素人にもわかります。オセロゲームのように日本の領土がひっくり返されていく可能性は高いと考えられます。

日本のやる気のなさは防衛予算に顕著に現れています。

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(出所:防衛省)

日本の周囲はならず者国家ばかりといえます。

そんな中で日本防衛予算は世界平均がGDPの2%程度であるにもかかわらず1%程度と低迷を続けており、政治家の危機感の無さにはあきれるばかりです。

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終わりに


キーワードは「北京五輪」です。

2022年2月に行われる冬季オリンピックまでは中国は事を荒立てないはずです。

世界からひんしゅくを買えば、オリンピックをボイコットする国が次々と現れて、中国の面子が丸つぶれになるからです。

しかし、オリンピックが終わればいよいよ動き出す可能性が高い。

台湾、尖閣が真っ先に狙われることになるはずです。それまでに尖閣諸島に自衛隊なり警察なりが常駐して実効支配をしておかねばならないのは明々白々。

上陸されてしまったら戦争をしなければ取り返すことはできないし、アメリカ軍を頼りにすることはできないのは前述のとおりです。

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