韓国経済、財閥企業への過剰依存がアキレス腱

韓国には巨大な財閥がいくつもあり、韓国経済を支えているのはそれらの財閥であるといっても過言ではありません。
特定の財閥が経済を支えているため、財閥に属していない中小企業や自営業者は経済成長の恩恵を被ることができないという構造的な問題を抱えています。
国際競争力を持つ財閥企業とその他大勢・・・。歪な経済構造が韓国人を苦しめています。
韓国の大きすぎる財閥依存
韓国の代表的な財閥といえばサムスン、ヒュンダイ、LGグループです。
なかでもサムスンは代表格であり、サムスンだけで韓国のGDPの2割を占め、輸出額の2割強を占めるというのですから尋常じゃありません。
韓国企業の売上のうち、上位10社が占める割合は44%に達しています。ちなみに日本は24%程度、アメリカは11%程度であり、いかに韓国経済が特定の企業に依存しているかがわかります。
財閥入社のための受験戦争
そのため、韓国の子どもは財閥企業に就職するために日本以上の受験戦争を勝ち抜かねばならない。
1人の子どもを全力で教育しなければならないため、少子化のレベルも半端ではありません。

(出所:社会実情データ図録)
出生率はなんと1を切っており、日本のレベルをはるかに上回る少子化が進んでいます。
2020年にはコロナ禍の影響で出生数が大幅に減少したことから、前年比で人口が約2万人減り、1970年に統計を取り始めて以降、初めてのことです。
韓国政府の予想より9年も早く人口が減少したのです。
2020年の出生者数は過去最少で、前年比約10%減の約27万5800人。
それにしても人口が5千万人を超える韓国で生まれる子どもが27万人ってあまりにも少なくないでしょうか・・・。
韓国中小企業の苦境
ところで韓国の中小企業にとっては財閥以外の販売先は無きに等しいともいえます。
その結果どのようなことが起きるかといえば財閥企業による買いたたきです。
他に売り先が無いことを知っている財閥企業は中小零細企業の商品を安く買いたたき、利益を上げるというイジメの構造が出来上がっているのです。
安く調達し海外へ高く売る、あるいは国内で高く売ることで大きな利益を上げています。
一方で中小企業はその構図から抜け出すことができないため低所得に甘んじるほかないという状況です。
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財閥が生み出す格差社会
韓国の2018年のジニ係数(※)は0.401となっており、OECD諸国の中ではトップクラスの格差社会となっています。
格差社会がもたらす害悪の一つが自殺です。韓国は伝統的に自殺率が高いことで有名ですが、それにしてもかなりの高さです。

(出所:厚生労働省)
※ジニ係数
所得や資産の不平等さを表す指標であり、指標は0~1の数値となる。数値が大きいほど不平等が大きいことを示す。0.2~0.3程度が望ましいとされ、0.4を超えると格差の拡大により社会が不安定になって騒乱が起きやすくなるとされる。
所得や資産の不平等さを表す指標であり、指標は0~1の数値となる。数値が大きいほど不平等が大きいことを示す。0.2~0.3程度が望ましいとされ、0.4を超えると格差の拡大により社会が不安定になって騒乱が起きやすくなるとされる。
最後に
韓国の中央日報によればコロナ禍以降、自営業者は66兆ウォン(約6兆円)を超える負債を抱え込み1日平均1000店以上の店舗が廃業し、合計45万3000店が閉店したといいます。
以下は日本と韓国の失業率推移の比較です。

(出所:世界経済のネタ帳)
日本以上に韓国経済は疲弊し苦しんでおり、その元凶の一要因が財閥にあることは間違いないと見ます。
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