つみたてNISAに見る若者の日本株パッシング

コイン

かつて、ジャパンパッシングという言葉が流行ったことを覚えている人もいるかと思います。

典型例がビル・クリントン大統領が中国を訪問した際に、同盟関係にある日本には見向きもせず、そのままアメリカに帰国した事件?です。

日本よりも中国重視の外交であり、日本など眼中にないといった有様でした。

ところが、今になり米中新冷戦になってしまったというのは実に皮肉です。アメリカは昔から自分から仲良くしてモンスターを育て上げ、結局そのモンスターがアメリカの敵となるという歴史を繰り返しているようです。

ビン・ラディンもその一人だといえるでしょう。

ところで、日本の若者が今、ジャパンパッシングをしています。投資の世界でです。






つみたてNISA、投資の主役は・・・


つみたてNISAが始まって約3年半が経過しました。

コツコツと積み立てるのですから、客層は当然、若年層主体となります。

老後2000万円問題やコロナバブル、イデコ人気との相乗効果で口座数は順調に拡大し、2021年3月末で約360万口座にまで増えてきています。

顧客層は20~30歳代が中心です。

金融庁はつみたてNISAで投資できる商品を極めて限定的にしています。

なぜなら、若者の長期的な資産形成に役立てるための制度であり、金融知識に乏しい若者が金融機関のカモにされないよう守ってあげているわけです。

厳選された商品で積み立てを!


現状、つみたてNISAで投資できるのは投資信託だけであり、その数も200本程度となっています。

以下は2017年の公募投資信託の本数です。

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(出所:金融庁)

その数6000本近く。その中の200本なのですから、いかに金融庁が商品を絞り込んでいるかがわかります。

金融リテラシーが十分でない若者が個別株で積み立てなどしたら・・・。

将来的に投資した会社が倒産する可能性もあり、リスクが高すぎますから投資信託に限定するのは極めて真っ当な判断だといえるでしょう。

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若者の合理的選択


では若者はつみたてNISAでどんな投資信託に投資しているのでしょうか。

大手ネット証券によれば2021年6月以降につみたてNISAで購入された投資信託の約半分がアメリカ株関連の投資信託だったといいます。

日本人なのに日本株の投資信託を購入する人は少なく、まさにジャパンパッシングです。

それもそのはず。日米の長期株価推移を見れば歴然としています。

20211007_225.png

20211007NY.png

そして、その源泉となっているのはGDPの伸びの違いです。

20211007nitibei.png
(出所:世界経済のネタ帳)

最後に


若者のジャパンパッシングは過去の実績に基づく極めて合理的な判断といえます。

今後の日本株の動向は岸田政権が掲げる令和版所得倍増計画にかかっているといえます。

岸田氏は総裁選のときだけ調子のいいことを言って、いざ総理総裁の座につけば手の平を返したかのような発言が目立っています。

令和版所得倍増計画が口先だけの看板倒れとならないことを祈るばかりです。

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