ほとんどの投資家は市場平均を上回るリターンを得られない

株価ボード

今や個人投資家も機関投資家に劣らぬ情報をリアルタイムで得ることができる時代です。

情報格差はほとんど無くなり、腕次第では機関投資家を出し抜く大きなリターンを得ることも可能です。

しかしながら現実は厳しい。

多くの個人投資家は市場平均を上回るリターンを得ることができていない。それは投資信託のリターンを見れば明らかです。






投資にタイミングが重要なのはわかるが・・・


投資はタイミングが大事。それは万人が認めるところでしょう。

誰もが損をしたくないから、儲かると思ったタイミングで買いを入れているはずなのです。

しかし、その結果は・・・。

多くの投資家が投資信託の売買で得られるリターンは、その投資信託のリターンを下回っていることがデータからわかっています。

要するに高く買って利益が少ないうちに売ってしまう(これなら損してないだけマシですが)、あるいは高く買って損をして売ってしまう投資家が多いということです。

策士、策に溺れるが如き失敗


日本では2018年3月までの10年間で投資信託全体としては、年率4.4%のリターンをはじき出しています。

しかし、投資家の平均年率リターンは2.2%と半分のリターンしか得られていません。

これは日本に限らず、欧米でも見られる現象です。しかし、日本のレべルは特に低い。

アメリカでは1993年から2015年までの株式ファンドでの平均リターンは年率8.81%だったのに、投資家のリターンは平均6.87%となっています。

日本ほどではないにせよ投資信託で本来得られるであろう利益を下回る利益しか得られていないわけです。

その他の主要9か国のうち、8か国でも同様の現象が見られています。

要するに、投資家は市場動向を見ながら自身の判断でタイミングよく売買をしているつもりでも、実際には市場に負けているということが如実にわかる数値です。

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結局は愚直な投資方法が多くのリターンを生む


ではどうすれば市場平均を上回るリターンを得ることができるのか?

言い尽くされた感もありますが、それは「ドルコスト平均法」の活用です。

ドルコスト平均法による投資方法として典型的なのが確定拠出年金やつみたてNISAでしょう。

事実、日本でも確定拠出年金で毎月決まった額を投資している人のパフォーマンスはファンド自体のパフォーマンスを上回っています。

あるファンドでは10年間の投資家リターンは年率5.7%となっていたのに対し、投資信託のパフォーマンスは年率4.2%となっています。

ドルコスト平均法を活用することで、かなり高い確率で市場平均を上回るパフォーマンスを得ることができると考えられます。

なぜなら、ドルコスト平均法ならば高いときには少ししか買わないし、安いときにはたくさん買うので、合理的でより効率的な運用ができるからにほかなりません。

最後に


個人投資家は他人の情報やネット界隈の相場予測、自身の判断などに頼って、タイミングを見計らって投資をしてもほとんどその効果は出ないと考えられます。

そんな愚かなことをするくらいなら、投資するタイミングなど考えずにイデコやつみたてNISAでコツコツと少しずつ投資していくのが、資産を増やす近道だといえます。

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