パスワードは時代遅れ。生体認証が主流の時代へ

戦争はテクノロジーを発展させます。そして、新型コロナウイルスはウイルスを相手とした世界戦争であるといえます。
形態は違えど戦争ですから新たなテクノロジーが発展するのは当たり前のこと。それはごく身近なITセキュリティの世界でも起こっています。
テレワークで自宅のパソコン需要急増
コロナ禍で拡大したのは在宅勤務。テレワークです。
テレワークでは今のご時世、パソコンは必須アイテムといえます。現にコロナ禍においてパソコンの売上が増加しました。
2020年5月には前年同期比で約1.4倍の売上を記録しました。さすがに2021年はその反動で減少に転じてはおりますが・・・。
スマホの急激な普及で、会社ではパソコンを使うが家では使わないといった人が多かったのだと推測しますが、テレワークの導入によりパソコンを買わざるを得ない人が相当数いたものと考えられます。
テレワークでセキュリティリスク増加
しかし、テレワークをさせる会社側として心配なのはやはり情報セキュリティの問題です。
パスワード管理がずさんな社員がいれば情報漏洩リスクが高まります。
あるセキュリティ会社の調査によれば2021年1月から8月に日本人が使用していると思われるメールアドレスとパスワードが約110万件も漏洩したことが確認されています。
漏洩の原因は主に不正アクセスによるものと考えられます。
これでは重要な業務をテレワークで行うことなど恐ろしくてできないということになります。
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生体認証で安全性向上を図る企業が増加
そこでにわかに広がっているのが生体認証です。
生体認証であれば、なりすましでログインすることはほぼ不可能といえますから安全性は各段に高まります。
また、パスワード入力の手間も省けますし、入力ミスによってロックされたり、失念して再発行するといった面倒なことも起こりません。
日本企業の1割弱がパスワードでのセキュリティ確保を捨て、生体認証に切り替えつつあるというのが現在の状況です。
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日本のビジネス慣行のガラパゴス化
日本ではいまだ企業間のやり取りにFAXが使用されるケースも多く、ガラパゴス的通信手段が今なお生き残っています。
そして、ガラパゴス化しているのはFAXだけではありません。
電子メールに、暗号化されたファイルを添付して送信し、別のメールでパスワードを知らせるというのは日本企業ではよく見る光景です。
しかし、世界的にはこれは珍しい光景であり、日本独特の慣習であるといいます。
この方式ですと、添付ファイルへのパスワード入力を無限に行うことができるため、パスワード解読ソフトで暗号が破られ、添付ファイルが閲覧されてしまうリスクが高い。
メールがなんらかの原因で外部に漏れた場合に添付ファイルの中身を解読される可能性が高いということです。
今後、企業間のやり取りで添付ファイル付きのメールがやり取りされるケースは減っていくことは間違いありません。
最後に
日本人はお人好しで無防備であるというのがITの世界でもよくわかります。そのため、日本企業がサイバー攻撃に遭う可能性は非常に高いといえます。
これは日本人の平均年齢が世界的に見て高いこととも関係がありそうです。

(出所:世界事典)
日本は世界で一番平均年齢が高いことがわかります。
最新のテクノロジーについてこれない人が多いことも理解できます。しかし、その分サイバー攻撃に敗北するリスクは高いといえます。
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