QRコード。日本企業が発明した世界的超便利ツール

自民党の甘利氏がスマホを発明したのは日本だという発言が物議をかもしました。
スマホの定義はあやふやなので、はっきりさせることは難しいとしても、少なくともスマホが世界的に認知されたのはi-Phoneの登場であり、日本であるというのはいささか無理がある。
しかし、スマホでよく使われるQRコード。これは間違いなく日本企業の発明であり、世界的な発明だといえます。
QRコードの発明者
QRコードを発明したのはトヨタ系の自動車部品メーカーであるデンソーです。たかが自動車部品メーカーと言うなかれ。
連結売上高は約5兆円を誇り、自動車メーカーであるスズキの連結売上高(約3兆円)をも大きく上回る巨大企業なのです。
それにしても自動車部品メーカーがなぜQRコードを?と思われる方も多いでしょう。
バーコードの弱点とQRコードの優位性
QRコードが発明されるまでは、バーコードが使用されるのが一般的でした。デンソーも同じです。
部品管理にはバーコードを使用していたのですが、いかんせん組み込める情報量が少ない。
どうにも使い勝手が悪いということで、デンソーは独自に新たなコードの開発を始めました。そして出来上がったのがQRコードというわけです。
バーコードの中に入れられる情報の容量はわずか13文字なのに対し、QRコードはなんと7,089文字!!
あの小さな四角形の中に原稿用紙15ページ以上の情報を詰め込めるというのですから驚きです。その理由はバーコードが横方向にしか情報を持たないのに対し、QRコードは縦横に情報を持っているからです。
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QRコードの生みの親?
ところでQRコード、何かに似ていると思いませんか?
囲碁です。QRコードは囲碁をヒントに開発されたといいます。
AIが人間に勝つことに最も苦労したのが囲碁であることを考えれば、そのパターンの多さがわかるというものです。
驚くのは開発したデンソーがQRコードの特許を取得しなかったことです。広く普及させるためにあえてオープンにし、それが世界中に広がったということです。
オープンであるがゆえに、誰でも無料でQRコードを作れるというのも驚きです。
QRコード作成実験
試しに無料QRコード作成サイト3つで当サイトのアドレスをQRコードにしてみました。



すんごい。
3つのQRコードは模様はそれぞれ違うというのに、スマホで読み取ればキチンと同じアドレスが出てきました。
しかもほんの一瞬です。
こんな優れものを無料で使えるとは・・・。まったくありがたいと言わざるを得ません。
デンソーさん、ありがとう。
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