会社が改革されるとき、社員は5つに分けられる

戦略

うろ覚えではっきりしませんがカーネギーだったか、人間は5つに分けられると著書に書かれていたと記憶しています。

絶対必要な人、いた方がよい人、いてもいなくてもよい人、いない方がよい人、いてはいけない人。こんな分類だったと思います。

ところで、会社の業績が悪化して大胆な改革が行われるとき、改革に反応する社員の類型は5つに分けられるといいます。

上記のカーネギーの分類にもつながるものだと思います。






会社改革の際に現れる人々


日本を代表する企業再生請負人である三枝匡さんによれば、会社に改革の風が吹いたとき、社員の反応は5つに分けられるといいます。

大きく分けると、「改革先導者」「改革追随者」「改革抵抗者」「人事更迭者」「外野傍観者」の5つです。

改革者にとっては一人ひとりの社員がどの類型に属しているかを見分け、その類型に合った対応が求められるわけです。

さてあなたはどの類型に当てはまるのでしょうか。では個別に見ていきます。

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「改革先導者」の特徴


改革先導者と聞けば、改革者にとって好ましい人物であるのが普通です。しかし、あまりにも過激な改革者は会社をバラバラにしてしまうリスクも内包しています。

改革先導者はさらに4つの類型に分けることができます。

(1)過激改革者
旧体制に恨みでもあったか、古い体制を過激なまでに否定する人です。あまりにも過激なため、会社全体からの支持を得ることはできません。過激思想を持つ反面、実務能力には欠けることが多いのが特徴です。過激改革者が改革のリーダーに選ばれてしまうと途中で組織がバラバラになり、改革がとん挫する可能性が高くなります。

(2)実力推進者
改革志向ではあるがバランス感覚もあり、論理的思考能力と実務能力に長けている人です。コミュニケーション能力、ストレス耐性が高ければ間違いなく改革のリーダーとなれます。

(3)積極行動者
改革のリーダーとなる実力推進者を支えていく人です。血気盛んで若さが売りである一方、経験が浅いため、失敗をすることも多い。しかしそれは前向きな失敗であり将来の糧となります。ときにひねくれて自暴自棄となったり、組織から放逐される人も出てきます。

(4)積極思索者
改革には賛同するが、性格的にはリーダーには向かないタイプの人です。聡明で人当たりが良い人が多い。また物事を深く考えることが得意であり、分析能力に優れていますが、プレッシャーに弱いという特徴があります。


「改革追随者」の特徴


改革になんとなく賛成しつつも様子を見ようというのが改革追随者です。改革追随者はさらに3つの類型に分類することができます。

(1)心情賛成者
改革の必要性を感じつつも様子見を決め込む保守的な態度が特徴です。改革に賛成する言動が見られる反面、ときに否定的な態度を示すことにより、自らに保険をかけるといった特徴があります。改革がうまくいくと安心して改革先導者の味方になります。社内改革を成功させるには少なくともここまでの人の賛同を得て巻き込んでおく必要があります。

(2)中立者
完全に様子見を決め込むマス層となります。危機感が薄いため、改革の必要性を感じない人が多い。改革の成否を見ながら自身の利害を考えて態度が変わっていきます。改革に肯定的な意見と否定的な意見を両方述べつつ、成功すれば最初から味方だったかのように振舞い、失敗すれば最初からダメだと思っていたなどと言動が無責任に変わっていきます。

(3)心情抵抗者
明確に反対の態度は示しませんが、改革者とは一定の距離を置き、ときに面従腹背の態度をとります。改革先導者に対し、シニカルな態度をとり、改革が成功すれば従いますが、失敗すれば完全に改革者の敵になります。


「改革抵抗者」の特徴


最初から改革には否定的な改革抵抗者。こちらはさらに2つの類型に分類することができます。

(1)確信抵抗者
改革が正しくないと信じるとともに、改革者のことも嫌悪するという完全なる抵抗勢力です。論理よりも感情論であり、面従腹背は当たり前です。改革に対する憎悪を陰で吹聴しまくるために、改革への反対者であることはすぐにばれます。改革が成功すれば完全に蚊帳の外に追いやられ冷や飯を食わされることになります。ときに改革者とぶつかり、退職に追い込まれます。

(2)過激抵抗者
めったにいないタイプですが、改革に表立って抵抗し、ときには法的な問題にまで発展させようとします。社内からは完全に浮いた存在ですが、変わり者であることが多く気にしない。改革が成功すれば社内に残ることはまず不可能です。


「人事更迭者」の特徴


人事更迭者とは、会社を改革せざるを得なくなった原因を作った過去の失敗者のことです。こちらはさらに2つの類型に分けられます。

(1)更迭受入者
過去の自らの責任を認識し、静かに淡々と潔く会社を去っていく人です。

(2)更迭抵抗者
自らの責任について認識が薄く、辞めざるを得なくなったとしても改革者へ罵詈雑言を吐きながら会社を去っていく人です。


「外野傍観者」の特徴


会社の実務とは離れているが、一定の影響力を持つ人です。こちらは2つの類型があります。

(1)上位関係者
持株会社や大口株主など改革者の上位にいる者です。改革を静かに傍観しているようですが、実は注視しており、改革が失敗すれば改革者を切り捨てる可能性があります。

(2)完全外野者
会社には所属していないが会社となんらかの関係がある人です。例えば退職者、取引先、社員の家族などが当たります。直接的ではありませんが、間接的に社員の行動に影響を与えます。


改革成功の条件


会社に改革が迫られたとき、会社関係者は上記のように分類できます。改革者は改革先導者の数を増やすのはもちろんのことですが、中立者以下の抵抗者をどれだけ抑え込めるかが改革成功の鍵となります。

さてあなたは一体どこに属する?

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