米国株一極集中投資の大いなる危険性。次の10年は逆回転リスクが

歯車

インターネットによる株式投資が身近なものとなり、ネット証券の取扱商品が多様化したことから、日本株のみならず海外株式への投資が進んでいます。

また、投資信託を通じた海外株式への投資も活発です。

とりわけ若年層を中心とした若い世代は日本に愛想を尽かして海外株式、とりわけ米国株投資への比重が高くなっています。

しかし、現在の米国株の好調さを見て、安易に米国株投資を行うと長期的に思わぬしっぺ返しを受ける可能性が高いといえそうです。






米国株人気衰えず


コロナ禍での株高、そして外出自粛が続いていたせいか若者の投資熱が高まっています。

しかし、若年層でまとまった資金を持っている人は少ない。

けれども若者には時間という特権があります。人生の残り時間の長さという絶対的な優位性を生かしiDeCo,つみたてNISAなど積立型の投資が人気です。

スマホでも簡単に世界中へ投資できる便利な時代となったこともあり、海外株式や海外株式を組み込んだ投資信託に人気が集まっています。

とりわけ人気なのは米国株式。

過去のパフォーマンスを見れば明らかに日本株よりも勝っているし、IT全盛の時代にあって、米国企業の優位は今後も揺るがないと考えるのも当然でしょう。

米国株を巡る周期的な動きに要注意


しかし、ちょっと待ってほしい。

上がり続ける米国株とて好不調の波はあるものです。

興味深いデータとして、米国株とそれ以外の世界株式を比較した場合、優位を保つ期間は概ね10年で入れ替わってきたというデータがあります。

そして、その周期を見ると2010年あたりから米国株優位が続いており、10年以上にわたってその傾向が続いています。

過去の経験則から考えればそろそろ米国株が相対的に弱くなる段階に来ていると考えられます。

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2000年代は新興国株の時代


2010年代が米国株の時代であったとしたならば、2000年代は新興国株の時代であったといえるのではないでしょうか。

BRICsなどという言葉が流行したことを記憶している人も多いはずです。

以下のグラフを見ても2000年代は中国株やインド株などが好調であったことがわかります。

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そして今後10年は再び新興国株式優位の期間になる可能性は十分あります。

一部投資家は米国株比率を下げ始めた


一部の投資家は、米国株比率を徐々に下げ始めており、いつか来る逆回転の日に備えているようです。

ここから海外株式に投資するとしても米国株の比率は低めにし、国際分散投資を心掛けたほうがよいのではないかと考えられます。

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