世襲率の高さが際立つ医師という職業とその弊害

医師

政治家に二世、三世議員が多いのは誰もが知っています。

政治家はもはや政治屋になっており、小選挙区制はその流れをさらに加速させました。小選挙区制は新人候補には圧倒的な不利を強いるからです。

ところで、政治家の世襲率をさらに上回る業界があります。

医師です。

驚くまでの世襲率の高さを誇っているのです。






医師と政治家はもはや世襲が主流


世襲が必ずしも悪とはいえないとは思います。

しかし、あまりにも高い世襲率は、志ある者の道を閉ざしているとしか思えません。

国会議員の世襲率は概ね3割程度となっており、もはや確たる信念を持った政治家というよりも老舗の政治屋というにふさわしい。

そして、政治家の世襲率をさらに上回るのが医師です。

なんと世襲率は約4割・・・。

医者にかかれば、その御父上も医者であった確率が半分近くということになります。

世襲が跋扈する原因


なぜそんなことになるのか?

答えはご想像のとおりです。

国公立の医科大学に入学できるだけの優秀な頭脳を持っていなければ、教育費負担は莫大な金額となり、サラリーマンの親ではとても負担しきれるものではありません。

私立の医科大学に通った場合、大学により多少の高低はあるものの年間500万円程度の学費が相場となっています。

サラリーマンの年収にも匹敵する金額が毎年飛んでいくのですから、庶民には門戸は閉ざされているといって差し支えないでしょう。

世襲がもたらす害悪


その弊害であるか因果関係は定かではないものの、コロナ騒動における医療ひっ迫の要因は多くの開業医の非協力的態度にあったことは明らかです。

すべてとは言いませんが医師として医療に貢献しようというよりも、まずはお金が儲かるかどうかが価値判断基準となっているのは悲しむべき事態です。

昨今、世界で普及が進むネット診療の世界でもその志の低さが現れています。

コロナ禍にあって、欧米各国ではネット診療の普及が進み、その普及率は5割から7割程度まで一気に上昇しました。

翻って日本の現状はいまだ15%程度とお寒い限りの状況です。しかもネット診療とは名ばかりで、実際のところは電話診療・・・。

昭和の時代でもできたようなことを令和になってやっているだけというのだから驚きです。

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ネット診療が普及しない理由


なぜ、日本でネット診療が広がらないのか。

その理由にさらに驚かされます。ネット診療が普及しないのは対面診療に比べて診療報酬が低いからだというのです。

欧米では対面でもネットでもほぼ同じであることを考えれば同情の余地はあるとはいえ、安いからやらないって・・・。どうなの???

最後に


日本は国民皆保険で、誰もが高水準の医療を安価で受けられるという安心感があります。

競争原理を入れて失敗したアメリカの例を見れば、医療業界に過度の競争原理を働かせるのは悪手であることは間違いありません。

しかし、過度に閉ざされた業界では質が低下することもまた間違いありません。

国公立を私立の学費の差が大きすぎる。政府は何かしらの手立てを講じる必要があると思います。

流れない水は腐る。

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