生保のおばちゃんはいったいどこに消えた?生保契約減少中

コロナも収まってきたと思いきや、変異株だあ~と大騒ぎ・・・。
もっとも喜んでいるのは製薬会社とテレビ局といったところでしょうか。
恐怖を煽れば視聴率を稼げる。
人がとかく怖いものを見たがる習性をうまく利用してテレビの存在価値を上げ、スポンサー探しに奔走している姿が目に見えるようです。
生保販売の落ち込み続く
コロナ禍で業績不振に陥っている企業は数知れず。倒産こそ金融支援で免れているものの廃業の数が増加しています。
不振業種として居酒屋や宿泊産業などはその典型だといえるでしょう。
金融の世界では生命保険販売の落ち込みが目立っています。
2021年上期の決算が出そろったわけですが、生保の新契約獲得は依然として厳しい状況が続いています。
さすがに2020年上期の落ち込みからはV字回復を見せておりますが、コロナ前の2019年上期に比べると約2割の減少となっており、苦戦が継続しています。
職場でのセールスはすっかり影をひそめる
秋になって感染が収まってきたこともあり、徐々に対面での通常営業に戻りつつありますが、依然、職域訪問セールスを受け入れない企業も多いようです。
そういえば最近めっきり生保のおばちゃんを見なくなりました。
あの人は今状態になってしまいました。退職してしまったのか、ほかで頑張っているのかは知る由もありませんが・・・。
また、在宅勤務が定着したこともあり、訪問先企業に顔を出しても無駄足となることも多くなったのでしょう。
受け入れる企業とて、人手が少なく忙しい中で、生保のセールスに付き合っている暇もないのが実態ではないでしょうか。
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生保のおばちゃん受難の時代
そもそも最近は、セキュリティチェックが厳しくなり、依然のようにフランクに職場を訪ねること自体が難しくなってきています。
また、給与が増えない中で生保に加入するだけの余力がない人が増えているという状況もあります。
特に若い人の生保離れは確実に進んでいる。
若者はお金にシビアだし、もし生保に入るとしてもネット生保や保険ショップなどでよく吟味してから加入するなど選別の目は厳しい。
GNP(義理、人情、プレゼント)で保険が売れるような時代はとうの昔に過ぎ去りました。まともな勉強もしてなさそうな生保のおばちゃんから保険を買うお人好しは人間国宝なみに少なくなっているといえます。
以下は生保の販売チャネルの変化です。

(出所:金融庁)
生保営業職員のシェアは大きく減少し、一般代理店の伸びが著しい。
やはり、生保の営業職員は一社専属で、その会社の保険しか売れないのが致命的弱点といえます。
その点保険ショップなら、あらゆる保険会社の商品を比較して検討することができます。これがシェアの増加につながっていると考えられます。
苦しい家計で生保契約のリストラ
また、世帯主の死亡保険金の額は年々減少しており、苦しい家計の中で保険の見直しが進んでいることがわかります。

(出所:生命保険文化センター)
払込保険料は概ねどの世代もかなり減らしていることが以下の表からもわかります。

(出所:生命保険文化センター)
生命保険非加入世帯がなぜ生保に加入しないかの理由は「経済的余裕がない」がトップなのですから悲しい日本の姿が見て取れます。

(出所:生命保険文化センター)
生命保険に加入しなくても十分な資産がある、というのが理想なのですが現状の日本を見ればそれは望むべくもありません。
最後に
こんな貧しい日本にした責任は、財務省、政治家、御用学者、マスコミの4者にあるのは明白です。
ところでお母さん、あの保険のおばちゃん、どこへ行ったんでしょうね。
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