定年後の再雇用はみじめなもの。ほとんど姥捨て山状態・・・

ビル

姥捨て山とはさすがに言い過ぎですが、定年後に再雇用された場合の待遇はみじめなものです。

生き残りの肝は「忍耐」と「あきらめ」、この2つに集約されるのです。






日本人の働き好きを疑う


日本人は働き好きだといわれます。しかし、本当にそうなのか疑問です。

ただ単に甲斐性なしではないかとの疑いを捨てきれません。

働くことに汲々としてきて馬車馬の如く働き、会社以外の人間関係はなくこれといった生き甲斐もない。とりわけ管理職以上にその傾向は顕著だといえるでしょう。

そんな人に訪れる恐怖は「社会的孤立」であることは容易に想像がつきます。

孤立を避けるには?

会社に残り続けるというのが選択肢となるわけです。

以下は何歳くらいで退職したいか考えているかの国際比較です。

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(出所:社会実情データ図録)

韓国の年齢が高いのは年金制度が充実していないために働かざるをえないという実態があるようです。

日本にも昨今その傾向が現れているといえるでしょう。

年寄りの老害に寛容な社会


なにしろ年寄りにとっては会社は居心地がいいのです。基本的にわがまま言っても怒られない。

日本は儒教的文化が浸透しており、年配者を敬うのが普通です(表面的には)。

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(出所:社会実情データ図録)

陰では悪口を言われていても、面と向かって悪口言う人は少ないのが日本の特徴だといえるでしょう。

そして、高齢者は周りの空気にも鈍感なので疎まれていることに気が付かないだけにある種幸せだといえます。

だからこそ日本の高齢者の労働参加率は高いのだと考えられます。

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(出所:社会実情データ図録)

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そのツケは賃金に・・・


一方で、賃金に光を当てれば高齢者の立場は厳しい。

定年後に再雇用された場合、約半数の人は給与水準は現役時代の半分以下となります。

フルタイムで働いても新入社員と同等レベルに下がるのが約半数というのが悲しい実態です。

以下は年齢別の賃金カーブです。

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(出所:社会実情データ図録)

60歳を境にガクッと下がっているのがわかります。

手取り10万円台という人が多いのが実態なのです。厳しい現実といわざるを得ません。

最後に


60歳以降に住宅ローンが残るのならば余程慎重な準備が必要です。

また40歳以降に子どもを作るのも同じです。

計画的な資金計画を立てておかないと貧困老人への道が開かれてしまう可能性が大大きくなります。

合掌・・・。

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