金融資産ゼロの家庭が高止まりしている怪

fall-163496__340.jpg



アベノミクスが始まって約6年。株価や不動産価格は大きく上昇しましたが、それに比べて労働者の賃金の伸びはいま一つといったところです。

企業は未だ設備投資に慎重であり、人手不足の解消もなるべくならば非正規社員でという状況は大きく変わっていません。

金融資産ゼロ世帯の増加

ところで、アベノミクス効果で景気はわずかではありますが好調を続けているわけですが、金融資産をもたない世帯が高止まりしています。

2人以上世帯の約3割が金融資産ゼロという状態が続いています。

以下は世界の主要国の貯蓄率の推移を表しています。

20200120tyotiku.jpg
(出所:社会実情データ図録)

日本の右肩下がりぶりがひどい。これは一体何を意味するのでしょうか。

【仮説1】宵越しの金はもたない

人手不足による雇用不安の低下から、貯蓄をする必要性を感じない人が多くなり消費にお金を回している。

【仮説2】スマホ貧乏

スマホが本格的に普及したのがこの5年間くらいでしょうか。スマホは維持費が高く、大手キャリアで家族が何台も持てば月に数万円の支出にもなり、貯蓄に回らなくなった。

【仮説3】格差のますますの拡大

全体を見ればまずまずの景気でも恩恵を被っているのは一部の人間であり、その他大勢はその恩恵を被らず、むしろ吸い取られている。

思いつく仮説はこのくらいでしょうか。私見ですが、【仮説2】と【仮説3】の複合要因ではないかと思います。そして、なによりもデフレによる貧困化が根本要因であることは間違いありません。

とりあえずスマホはぜひMVNOにして大手キャリアの寡占を打ち崩しましょう。

↓↓応援クリックお願いします↓↓

にほんブログ村

森卓77言 超格差社会を生き抜くための経済の見方 [ 森永卓郎 ]

価格:1,320円
(2020/1/20 23:41時点)






関連記事

コメント

非公開コメント