歴史の暗闇(カチンの森事件)

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戦争における残虐事件は、敗戦国のそれは事細かに明らかにされ、宣伝されることが多いと思います。

しかし、戦勝国のそれは、原爆や東京大空襲など民間人に対する無差別殺戮などは例外として、あまり知られることがないということを実感させられたのが、「カチンの森事件」です。

数十年生きてきましたが、恥ずかしながらカチンの森事件のことは知りませんでした。

詳細についてはウィキペディア等の情報を参照していただければと思いますが以下は事件の概要です。

事件の概要

・1939年9月、ポーランドはドイツとソ連に攻撃され占領された。ソ連軍に捕虜として捕えられたポーランド軍将兵は25万人、うち将校は1万人。ソ連軍に降伏した将兵は強制収容所へ送られた。

・ポーランド政府は海外へ脱出し、亡命政府を結成。

・ソ連にドイツが侵攻した結果、1941年7月、ポーランドはソ連と協力することになった。そして元捕虜による在ソ連ポーランド軍が編成されることに。

・しかし、釈放された捕虜たちの中に将軍、将校は滅多におらず大多数が行方不明。ポーランド政府は多くの将校が消息不明であると何度もソ連側に問い合わせたが納得のいく回答は得られず。

・1943年2月、カチンの森でドイツ軍部隊がポーランド軍将校の死体を多数発見。死体は後ろ手に縛られ後頭部から銃弾を撃ち込まれ、幾重にも重なり穴の中に埋められていた。縛り方はソ連独特のものであった。

・ドイツはソ連による将校の大虐殺であることを公表、ソ連はドイツによる大虐殺であると反論。

・1990年ようやくソ連政府はカチンの森事件がソ連の手によるものであることを認める。

事件の影響

ポーランドの主要な将校がほとんど殺されてしまったため、ポーランド軍は弱体化してしまったということです。歴史を知れば知るほど一昔前まで、人間がほとんど家畜同様に扱われていたことがわかり、空恐ろしくなります。

現代においても人間の本質は変わっていないのでしょうから、その残虐性は潜在化しているのみと考えるのが妥当でしょう。それにしても残虐な事件です。

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