日本の中間層、食料とエネルギー価格高騰でさらなる没落、貧困化へ

人間、食べなければ生きていけない。また、電気なしでは暮らしてはいけない。
それは金持ちも貧乏人も同じです。
そして食料やエネルギー価格の上昇は、相対的に貧乏人に重くのしかかるというのが現実です。
今世界で進行している物価高は食料とエネルギーが主役であり、貧乏人がますます貧乏になるという負のスパイラルに陥っています。
また、どちらも日本は輸入に頼るほかないという恐ろしいリスクをも抱えています。
エネルギー価格が家計を襲う
2021年11月分のエネルギー価格は前年のなんと15.6%高!
ガソリンはなんと27.1%高と強烈な値上がりをしています。
電気代やガス代も1割前後値上がりしており、家計を圧迫してきています。電気やガスの価格は燃料の価格上昇から数か月遅れて上昇することから、2022年の前半はかなりの上昇が確実な情勢となっています。
低年収ほど負担率が高い
政府の試算ではエネルギー価格の上昇は、収入が低いほど家計への負担率が高いことがわかっています。
そりゃそうです。金持ちも貧乏人もクルマを持っていれば同じようにガソリンを使う。
最近はむしろ金持ちが燃費の良いクルマに乗って貧乏人は古い燃費の悪いクルマに乗っているようなことが多いことから貧乏人のほうが高いガソリン代を払っている可能性すらある。
年収1200万円程度の高収入層ではエネルギー価格の上昇による家計負担の上昇は0.3%程度にとどまりますが、年収300万円程度の低収入層では1%程度の負担となる試算です。
消費税同様いじめの構図
これは消費税と同じ図式です。
同じ消費税率でも低収入層のほうが家計への負担率は高くなる。貯蓄に回せる資金が少ない、あるいは無いのですから当然です。
明らかに不公平を拡大する税制であり、これに食料やエネルギー価格の上昇が加わったのですから、貧乏人いじめとしかいいようがありません。
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食料品もまた値上がりが続く
食料品についても新興国の人口増加や発展により、肉などの需要が激増しており価格はうなぎ上り。
日本は食料品を買おうとしても中国に買い負けてしまう有様であり、日本人の貧困化に歯止めがかかりません。
岸田首相は所得倍増などと言っていましたが噓八百としかいいようがありません。
以下は2000年以降の食料品の物価推移です。

(出所:ニッポンの数字)
消費増税とともに負担が重くなっていることがわかります。
そして、以下は同じく2000年以降の教養娯楽費の物価推移です。

(出所:ニッポンの数字)
食料に比べて明らかに物価上昇は緩やかです。
貧乏人は食料品の購入で汲々としている中、金持ちは割安な価格で娯楽を楽しんでいるという社会の分断が見て取れます。
最後に
中間層が貧困化し、没落していくことを「スクリューイング」というのだそうです。
そして所得が減少していく中、インフレによって、ますます貧乏になることを「スクリューフレーション」というそうです。
今まさに日本で起きていることです。
これを解消するには消費減税をするほかありませんが、非人道的な現政権では実現は期待薄だというのが悲しい現実です。
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