証券マンなんてキザなセリフは過去のもの。今やただのテレフォンオペレータ

黒田バズーカによる株価上昇、そして新型コロナバブルでなんとか息を吹き返しつつある株式市場。
そのおかげで時代遅れの証券会社もなんとか生きながらえているというのが厳しい現実ではなかろうかと思われます。
証券マンなどといったバブル時代を思い起こさせるような言葉はもはや死語であり、今や単なるテレフォンオペレータになりつつあるのが実態のようです。
店舗に足を運ぶ人なんているの?
若い世代ではもはや株や投資信託の取引はネットで行うのが当たり前であり、わざわざ電話で株式注文をするなどという人は皆無といってよいでしょう。
不便なうえに手数料も高い。メリットは何ひとつないといってよいというのが個人的感想です。
そんなこんなで証券会社の店頭に足を運ぶ人はどんどん少なくなり、店舗も不要というわけで、店舗数が減少しています。
デスバイアマゾンで店をたたんだ本屋と同じ図式ですが、むしろ本より金融のほうがインターネットとの親和性が高いのは当たり前。
なにしろ電子データが行き来するだけであり、宅配便や郵便で配送する必要もありません。
飛び込み営業もまた時代錯誤
店舗に人が来てくれないからといって、飛び込み営業を行うなどというのも時代錯誤となりました。
マンションは概ねオートロックだし、一戸建てでもカメラ付きのドアフォンで断られて終わり。扉を開けてくれるお人好しは少ない時代となっています。
そして当然、人は余る。
これは証券会社に限ったことではなく、全営業職で起こっていることです。

(出所:社会実情データ図録)
セールスマンはインターネットに取って代わられ、徐々に無用の長物になりつつあります。
そして、余った人をなんとか活用しなければならないということで大手証券会社までもがコールセンターを増設しています。
そこで働くのはういういしいテレフォンレディではございません。
体のいい姥捨て山
なんとそこでは退職間際の窓際中年サラリーマン(失礼)が配属されているのです。
人事異動の際には、今までの経験を生かしてなどと、もっともらしいことを言われるのでしょうが単なる建前上の社交辞令といってよい。
数少ないエリートは店舗に残り、富裕層を相手にするに決まっています。
要は姥捨て山みたいなものです(これまた失礼)。
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新人君がんばらないと
意外なのは新入社員もコールセンターに配属されることが多いということ。
まずはそこで一定の経験を積んでから外へ出ていくという狙いなのでしょう。しかし、使い物にならない新人(またまた失礼)は一生そこから出られないのかもしれません。
最後に
それにしてもこのご時世にコールセンター増設とは少々驚きであり、毒毒しい内容となったことを関係者(誰?)のかたにお詫び申し上げます。
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