株は下落トレンド入り。新型コロナバブルはいよいよ終焉へ

2020年秋から始まった超金融緩和マネーを原資とした新型コロナバブルはいよいよ終焉を迎えたと考えられます(個人の感想です・・・)。
オミクロンの感染者は過去最高と騒いではおりますが、感染者の数は増えても死者、重症者の数はそれほど増えておらず、着実に弱毒化が進んで、新型コロナもいよいよ普通の風邪になりつつあるのではないでしょうか。
さて、今回の株式下落の目処はどの程度を覚悟しておいたらよいのでしょうか。
新柄コロナは着実にただの風邪に
以下は国内の感染者の推移と死者数の推移です。

(出所:NHK)
第5波、第6波と感染者は増えていますが、死者は確実に減っていることがわかります。
感染力が強くなり、弱毒化するのはウイルスが長く生き残るための進化といえるものなのでしょう。
なにしろウイルスにとって、人間は宿です。宿が燃え尽きて(=死ぬ)はウイルスも死んでしまうので困ってしまうのです。
人間が死なない程度に共存できるよう変化しているというわけなのです。
マネタリーベースと株価
FRB(米連邦準備理事会)が2021年12月14日から15日にかけて開いたFOMC(連邦公開市場委員会)で、新型コロナ下で実施してきた資産買い入れプログラムを2022年3月に終了するという方針を打ち出しました。
この動きを受けて株式市場や債券市場、外国為替市場に不気味な動きが広がっています。
今や世界の市場は相互に密接に連動するため、この動きは日本の株式市場にも影響を与えています。
ところで、2020年秋口からの株高を演出してきた原動力はひとえに金融緩和による緩和マネーだといってよいでしょう。
以下は日本のマネタリーベースの推移を表しています。

(データ出所:日本銀行)
2020年から山が確実に大きくなっていることがわかります。そしてこの時期から株価は大きく上昇しました。
しかし、直近でマネタリーベースは減少に転じており、株価の動きと見事に連動しています。
NYダウの下値目処
2020年秋からの株価上昇は新型コロナバブルといってよいと思います。
さて、このメッキが剥がれると株価はどの程度の調整に入るのでしょうか。チャートでその目処を探ってみたい。
まずはアメリカNYダウです。

30,000ドル以上の値上がりはバブル部分のように見えます。
過去のトレンドで見れば、株価の上値は30,000ドル程度が妥当です。今後の金融引締めとミニバブルの反動で、株価は30,000ドル割れを意識した動きになるものと予想します。
![]() | 価格:1,980円 |

日経平均の下値目処
一方、日本はどうでしょうか。

日経平均26,000円以上はミニバブルといえそうです。
今後は26,000円割れを目指して下落し、さらに25,000円割れは覚悟しておく水準だと考えます。
今は買い場とはいえないというのが個人的見解であり、26,000円割れから徐々に買い下がるのがよいのではないかと思います。
最後に
当たるも八卦当たらぬも八卦でございますが、相場の流れは明らかに変わりました。
アメリカのVIX指数(恐怖指数)も徐々に上昇してまいりました。
相場は波乱含みの展開となっており、休むも相場という段階だといえます。今のうちに有望銘柄に唾を付けておきましょう。チャンスは来る!!
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