株式や投資信託で負ける人はひたすら負け続ける傾向にある

負け癖っていうのでしょうか。
株式や投資信託で損をしがちな人はほとんど行動パターンが変わることがなく、ひたすら負け続ける傾向があるように思えます。
人間は他人の経験からは学べないといいますが、まるで自分の経験からすらも学べないかのように見えてしまうのです。
これが性格によるものなのか、後天的な学習によるものかはわかりませんが、とにかくそんな感じなのです。本当に不思議でならないのです。
良いときは表面化しないが・・・
投資で失敗しがちな人の特徴は以前ご紹介しましたので以下を参考にしていただくとして、今回は負け続ける投資家はひたすら過ちを繰り返すという特徴があることに着目しました。
(関連記事)失敗してそうな投資家の特徴
この特徴は相場が良いときは表面化しません。
しかし、ひとたび相場の流れが変わると一気に表面化します。なぜなら地に足がついておらず、生半可な知識でさもわかったかのように投資をするからです。
メッキが剥げるとはまさにこのことかと思い当たるのです。
そして、そんな人に限って一人前に講釈を垂れがちであるというのは悲喜劇でもあります。本人はまるで気付いてないようであり、万一指摘されたとしても多分認めることはないし、講釈を垂れるだけだと思います。
ではその特徴を具体的に考えてみましょう。
無茶なノーガード戦法
特徴の一つとして挙げられるキーワードは「無防備」です。
過去から学ばないのか、勉強不足なのかはわかりませんが、とにかく一極集中投資を繰り返します。
分散投資の意味を中途半端に理解しているのかもしれません。資産クラスをバランスよく配分しなければならないところ、極端に株式に偏っていたりします。
そのため、調子のよいときはそれなりに値上がりしますが、概ね評価益を見てにんまりしているだけであり、市場が下落してきても放置プレーとなることが多いのが特徴的です。
昨今の市場動静から考える資産分散の重要性については以下をご参照願います。
(関連記事)世界株式の動きはNYダウの動きと同じ。分散投資の意味を取り違える危険
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市場は圧倒的な強者
無防備かつ無謀な投資を支える心理的要因として「根拠なき楽観」が挙げられます。
ドルコスト平均法であれば長期投資では報われるという一般論を妄信するなどです。そして、独りよがりな根拠なき熱狂に浮かれるのです。第三者から見れば滑稽に映るかもしれません。
確かに長い目でみれば株式投資は報われる可能性が高い。
2020年11月に配当込みの日経平均はバブル期を抜きました。ようやくです(再び割り込みそうですが・・・)。
しかし、その間実に30年以上です。
強烈なバブル崩壊に適切な政策が打たれなければ、株式225銘柄に分散投資をしていたとしても30年以上投資元本が回収できないという事態にも陥る可能性があるということです。
また、売らなければ損ではないというわけのわからない論理で現実逃避をする人もいます。これこそ完全な無防備であり、ノーガード戦法です。
もはや頭を砂に突っ込んだダチョウであり、その行動様式から考えれば脳みそがダチョウの構造と似ている可能性がある。これは脳科学的見地からの検証が必要であり、中野信子先生にぜひ検証していただきたい。
強い相手(市場)にノーガード戦法という挑発行為を行ったらどうなるか。それはボクシングから学ぶことができます。
突然の不安と路線変更
根拠なき楽観と無防備な投資。これにより再起不能とも思えるような失敗をしでかす可能性があるわけです。
しかし、人間は急に変わることもあるからこれまた不思議なのです。
根拠なき楽観がある日突然、根拠なき不安に変貌するのです。皆が一斉に市場から逃げ出しているとき、ポツンと取り残された心理状態になるのだと思われます。それは恐怖にほかならないでしょう。
そして何が起きるか。
突然、いままで路線を大転換し、一気に損切りに走ったりするのです。破滅主義と言い換えてもよいかもしれません。
そして、あつものに懲りてなますを吹くわけですが、とにかく勉強不足のせいか新たな投資手法や銘柄も的外れになるのが一般的です。
結局のところ再び新たな悲劇が始まるだけなのです。
【関連記事】
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