世界恐慌時の矛盾から公共事業の必要性が証明される。そして歴史に学ばぬ者たち

ダム

世界がインフレだと騒いていても日本は根本的にデフレからまったく脱却していないことは先日書いたばかりです。

(参考記事)インフレ?いやいや重度のデフレ病。そして自民党内の混乱

そして、このデフレ不況から抜け出すためには財政拡大が必要であることは歴史が証明してくれています。デフレ不況はまさに人災であり、政策が誤っているとしかいえない。

それは1929年の世界恐慌の状況を考えれば明らかなのです。






世界恐慌時の株価推移


1929年にニューヨーク発で世界大恐慌が勃発したわけですが、恐慌前のアメリカの失業率は3.2%とほぼ完全雇用といってもよい状況でした。

ところが突如としてバブルが崩壊。

株価はバブル崩壊からわずか2年ほどで高値から10分の1近くまで値下がりしてしまいました。

その当時の株価推移は以下のようになっています。

20220228NY.png

途方もない失業率


当然、失業率も急上昇し、1933年にはアメリカの失業率は実に25%にまで上昇してしまいました。ドイツはなんと40%!これがナチスドイツを生んだ要因の一つです。

アメリカの物価は下がり、1929年を100とすると、1932年には68の水準にまで下落。国民総生産は約半分にまで落ち込みました。

この間、自殺者も増加していることがわかります。(ピンクの囲み部分)

20220228jisatu.jpg
(出所:社会実情データ図録(一部加筆))

都市部では多くの人が貧困のため食料が買えず、飢えに悩まされることになります。

奇妙な現象それは政府の責任


しかし、一方で奇妙な現象も起こるのです。

田舎の農家では農作物が売れなくなってしまい、ブルドーザーで踏みつぶして処分するという現象が起こったのです。

食料は余っているのに、多くの人が飢えている。こんなことは明らかにおかしいといえるでしょう。

仕事がないからお金を得られないだけであり、食料はいくらでもあったのです。

この頃、国の役割は国防と治安の維持だけでよいという夜警国家論が正当化されており、これが現代の新自由主義の前身である自由主義です。

すべては市場に任せておけばうまく行くという市場原理主義、自由放任主義の時代だったのです。

これにより、多くの労働者は路頭に迷うことになりました。

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公共事業で救済可能


こんな大不況時に企業は設備投資などするわけがないし、個人はひたすら守りに入ってお金を使わない。

だからますます不況が加速するというデフレスパイラルに陥ります。

このようなときには政府がなりふり構わず国債を発行してお金をばらまき、公共事業で仕事を創り出すほかない。

世界恐慌は結局のところ、第二次世界大戦へとつながる流れをつくりました。戦争は武器が大量に生産され使用されるとともに、あらゆる建築物が破壊されるため、悲劇的な公共事業ともいえます。

まともに考えれば、戦争ではなく普通に積極財政で財政拡大すればよいことです。

歴史に学ばない者たち


しかし、歴史に学ばず、このデフレ下において現代版夜警国家、新自由主義を是とする政治家がいることにはいささか驚かされます。時代錯誤も甚だしい。

詳しくは以下はご覧いただきたいのですが、財政均衡を是とし、国民見殺し政策をよしとするポンコツ政治家の集まりが自民党の「次世代のための財政戦略検討小委員会」という元秘密結社です。
(今は名簿が漏れて秘密結社ではなくなりました。)

しつこいですが、そのメンバーを記録しておきたい。これらの者は不況時に貧困と飢えに苦しむ国民を見捨てかねない冷酷な政治家だといえるのではないでしょうか。選挙時には考慮に入れておく必要があります。

【本部役員】
本部長     額賀福志郎(茨城県第2区)
本部長代理   田中和徳(神奈川県第10区)
副本部長    稲田朋美(福井県第1区)
事務局長    越智隆雄(東京都第6区)

小委員長    小渕優子(群馬県第5区)
小委員長代理  後藤田正純(徳島県第1区)
事務局長    橘慶一郎(富山県第3区)
事務局長代理  鈴木馨祐(神奈川県第7区)
        滝波宏文(福井県)
事務局次長   中西健治(神奈川県第3区)
        小森卓郎(石川県第1区)
        佐藤啓(奈良県)
        堀井巌(奈良県)

委員      井上貴博(福岡県第1区)
        井林辰憲(静岡県第2区)
        小倉將信(東京都第23区)
        神田憲次(愛知県第5区)
        鈴木憲和(山形県第2区)
        武井俊輔(宮崎県第1区)
        藤井比早之(兵庫県第4区)
        村井英樹(埼玉県第1区)
        国光あやの(茨城県第6区)
        尾崎正直(高知県第1区)
        勝目康(京都府第1区)
        神田潤一(青森県第2区)
        塩崎彰久(愛媛県第1区)
        西野太亮(熊本県第2区)
        山口晋(埼玉県第10区)
        山下雄平(佐賀県)
        松川るい(大阪府)
オブザーバー  大岡敏孝(滋賀県第1区)
        鬼木誠(福岡県第2区)
        古賀篤(福岡県第3区)
        本田太郎(京都府第5区)
        宗清皇一(大阪府第13区)


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