第二のクジラ登場。あまりに小さくて株価への影響は小規模レベル

クジラが登場して株価が上がったというのですからGPIFのことかと思ったら違ったのです。
なんと第二のクジラが登場したというのです。
岸田政権肝入りの大学ファンドです。天下の政権の肝入り戦略が大学ファンドとはあまりにもショボすぎる話ではありますが、株価には多少の影響を与えているようです。
大学ファンド、何それ?
ここ最近、大型株にまとまった資金の買いが入っているといいます。
一体どんな資金なのか。噂されているのは岸田政権のショボすぎ目玉政策である大学ファンドの資金です。
そもそも大学ファンドとは何なのか?
大学ファンドは、落ちぶれた日本の大学を少しでも復活させようと、大学の研究環境の整備や研究者の育成を目的として考案されました。
国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)によって設立された基金の資金を運用し、その利益を配分して大学の財政を支援しようという仕組みとなっています。
基金への出資は主に財政投融資で行われています。その規模は最終的に10兆円となる予定です。
大学ファンドはクジラなのか
大学ファンドはMSCIの世界株価指数をベンチマークとしていると見られています。そして世界株価指数に組み入れられているのは大型株です。
これが、大型株が買われた資金の出どころが大学ファンドではないかと噂されるゆえんです。
しかし、第二のクジラは本当にクジラなみにデカいのか。
第一のクジラ、GPIFの運用資産は170兆円から180兆円規模です。それに比べるといささか規模が小さいといわざるを得ません。
株価へのインパクトもそれなりの規模ということであり、持続的な株高要因となるとはとても思えません。
クジラというより、イルカといったほうが適切ではなかろうか。
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今後の株価シナリオ
野村証券が株価のシナリオを3つ提示しています。
一つは楽観シナリオ。
原油価格が80ドル程度まで下落して、2023年3月期の企業業績は15~20%増益というシナリオです。
この場合、日経平均は2022年末で32000円と想定しています。
二つめは中立シナリオ。
原油価格が115ドル程度で、2023年3月期の企業業績は5~10%増益というシナリオです。
この場合の日経平均は29500円と想定しています。
三つめが悲観シナリオです。
ロシアからの原油が途絶え、原油価格が160ドルにまで上昇。2023年3月期の企業業績は減益に転落するシナリオです。
この場合の日経平均は22000円と想定しています。
最後に
原油価格は幾分落ち着きを取り戻してきました。

個人的には中立シナリオと悲観シナリオの中間あたりの線で行くのではないかと予想します。
株価はジェットコースターのような荒っぽい値動きを続けることでしょう。
そして、まだまだ底を付けるのは当分先だというのが個人的見解なのです。
休むも相場。
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