ついに日本の家計金融資産が2000兆円にまで。Butしかし・・・

コイン

2021年末、日本の家計金融資産が2023兆円にまで増加し、初めて2000兆円の壁を突破して史上最高となりました。

しかし、日本が本当に豊かになりました、などと思える人はごくわずかではないでしょうか。

何ごとも他国と比較しなければ真の姿は見えてきません。物事はすべて相対的に見なければ真の姿は見えてきません。






日本の家計金融資産が増えた理由


なぜ、コロナ禍において日本の家計金融資産は過去最高にまで増えたのか?

その原因は大きく2つに分けられます。

まず第一はコロナ禍における金融バブルの発生です。株価は一時3万円を超えるとともに円安も進み、海外へ投資している金融資産の円換算が増加しました。

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若年層を中心にFIREなどというもの(実現できる人はごくわずか)が流行しており、節約志向が高まるとともに、投資への興味関心も高まりを見せています。

これが第一の要因だといえます。

第二の要因は素直に喜べるものではありません。将来への生活不安からお金を消費に回さず、生活防衛のためにひたすら貯め込んでいるのです。

企業でいうなら、研究開発予算を縮小して設備投資を減らし、会社の倒産をなんとか防いでいるに等しい。そこには将来の成長が期待できず、縮小均衡の貧困化の道が待っているだけでしょう。

日本だけ見ても井の中の蛙


金融資産が増えたといっても日本だけ見ていては始まらない。世界はもっと成長しているに違いないからです。

以下はアメリカ、イギリスとの比較です。

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(出所:金融庁)

やはりというべきか。日本の家計金融資産は増加しているとはいえ、英米に比べれば相対的にペースは鈍い。

また、特徴的なのは日本の家計金融資産は現預金に極端に偏っていることです。

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(出所:金融庁)

全体の5割以上を現預金が占めており、この低金利下で増えるわけがありません。

貯蓄から投資の流れはまだまだ始まったばかりだといえそうです。

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成長しないからゆえの節約志向


それにしても若者を中心としてなぜここまで節約志向が高いのでしょうか。中年オヤジから見れば異様とも思えるようなケチケチ生活をしている人が目立ちます。

とても楽しい人生だとも思えない。しかし、若者にとってはそれが合理的なのでしょう。その責任は日本経済を停滞に追い込んだ政治家と官僚、一部評論家とマスコミに責任があるといえます。

なにしろ日本の経済成長率は低い。英米と比べてみてもそれは明らかです。

以下は1980年以降の一人当たりの名目GDPの推移です。

20220318GDP.png
(出所:世界経済のネタ帳)

日本は1990年代半ばからほとんど成長していないことがわかります。

経済成長しないのですから給料も上がらない。給料が上がらないことが前提になっているからこそ、節約志向が高まっているといえます。

最後に


貧すれば鈍するという言葉があるように、貧しくなれば動きも鈍くなり知的にも愚鈍になる。

科学技術に費やす資金も思うように出せなくなるのですから当然です。

以下は主要国の研究開発費の推移です。

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(出所:経済産業省)

日本の伸び悩みは目に余る。研究開発を怠れば将来の国際競争力の低下は確実であり、一刻も早くこの状況から脱せねばならないと思う今日この頃なのです。

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