税金に消費税がかかる。こんなバカな話があるのだろうか(ガソリンの闇)

ただでさえ資源価格が高騰していたところにウクライナ戦争が価格高騰に拍車をかけていることはご承知のとおりです。
ガソリン価格は高騰し、それは当然物流コストの上昇にもつながります。
強気な商売をできる業界はコストを価格に転嫁し、買い手におっかぶせる。弱気の商売を続けざるを得ない業界は、自分が負担を被り利益が減る、または赤字になる。
多くの人は生産者でもあり消費者でもありますから、どちらにしても資源価格の高騰は望ましくありません。(エネルギー業界の人を除いて)
それにしても理不尽なのはガソリンにはもともと税金がかかっており、その値段に対して消費税がかかるという二重課税になっていることです。
こんなことは理不尽極まりなく、憲法違反ではないかとの疑いをもたざるをえません。
ガソリン、過去の最高値に迫る
2022年4月より生活必需品の値上げが相次いでいます。
その理由の多くを資源価格の高騰が占めていることは明らかです。
以下は1990年からのレギュラーガソリン全国平均価格の推移を表しています。

現状(2022年4月現在)、過去30年における最高値に迫っていることがわかります。
税金が高すぎるがゆえの皮肉
以下は原油価格の推移です。

原油価格の上昇の割にガソリン価格の上昇は緩やかであることに気が付きます。
これはガソリン価格の中に占める税金の比率が高いからにほかなりません。
ガソリン1リットルあたり53.8円もの税金が課せられており、この割合が大きいためにガソリン価格の値動きは原油価格の値動きに比べて小さくなるというわけです。
要するにもともと重税が課されているわけなのです。
税金に税金をかけるという理不尽
それにしても理不尽なのが、消費者はガソリン税を含めたガソリン価格に対して消費税を取られていることです。
税金53.8円に対して消費税が10%かかってくるのです。
税金に消費税がかかるって明らかにおかしくないでしょうか。同じものに対して税金が二度かかる二重課税となっているのです。
初めて聞く人は驚くのではないでしょうか。ガソリン税を負担する前の純粋なガソリン価格に消費税がかかるのが普通でしょう。しかし、普通じゃないことが実際に行われています。
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憲法違反の疑い
これは国民を困らせるだけの窮乏政策であり、もはや憲法違反ではないかと思います。
憲法には以下の定めがあります。
第14条
すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、 政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。
すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、 政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。
ガソリンは消費する人としない人がいます。直接消費する人は二重課税を課せられているのに、消費しない人は税金はありません。
これは法の下の平等に反する行為だといえます。
憲法違反の疑い(その2)
また以下の定めからも憲法違反の疑いがあります。
第29条
財産権は、これを侵してはならない。
財産権は、これを侵してはならない。
不条理な二重課税により税金を搾取する政府は、国民の財産権を侵しているといえるのではないでしょうか。
最後に
税金に消費税がかかるというのは明らかに異常です。
税金が消費ということになるのですから。誰が好き好んで税金を消費に回すのでしょうか。そもそも税金が消費であるはずがない。
こんなおかしなことがまかり通っているのが今の日本であり、それを正す気概もないのがだらしの無さすぎる政治家です。
異常に高かった日本のスマホ料金を劇的に低下させた菅前首相には再びどこかのタイミングで閣僚となってもらい、このような理不尽な制度を正していってもらいたいと期待しております。
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