戦争が無くならないのはイジメが無くならないのと同じ論理

戦争

平和ボケからもさすがに目が覚めようとしているのか。

自民党が政府に対し、防衛予算の増額を求める提言を2022年4月中にもまとめる方針です。今まで日本は完全に惰眠をむさぼり続けておりましたが、ようやくといった感じです。

これがアメリカからの圧力である可能性もあります。

なにしろアメリカはウクライナ戦争に注力する必要があり、東アジアにまで目を配れない。

自分のことは自分で守れってな具合だろうとも想像するのです。






日本、今だ停滞中


仮にアメリカからの外圧だとしても日本の防衛予算増額圧力は好ましい事態だといってよいでしょう。

なにしろ日本は馬鹿の一つ覚えのように国防予算はGDPの1%以内などとずっと言い続けてきました。日本の周辺は危険な国ばかりであり、軍事費をガンガン伸ばしているというのにです。

また悪いことに日本のGDPはここ30年ほとんど横ばいといってよい状態ですから、国防予算も増えない。

結果的に、東アジアの軍事的均衡は保たれなくなりつつあります。

以下は2020年の主要国における国防費の規模とGDPに対する比率です。

20220408kokubou.jpg
(出所:防衛白書)

日本は国の規模の割に国防予算が少なく、GDPに占める比率も異様に低いことがわかります。

世界標準は概ね2%であり、日本は明らかに世界標準から逸脱しています。国防をアメリカ頼りにしているという証拠でしょう。

ドイツ目覚める、さて日本は・・・


ドイツは目覚めました。これまでドイツの国防予算はGDPの1.5%程度だったのに、ウクライナ戦争勃発後、2%以上に高めることとしたのです。

今回の日本の動きはそのような流れにようやく乗ろうというものです。

自民党が今後打ち出す提言では国防予算をGDPの2%以上にすることを念頭にしているようです。日本もようやく目覚めつつあるといったところでしょうか。

国の軍隊ではなく党の軍隊


日本にとっての一番の脅威は中国人民解放軍であることは疑いようもない。

それは軍事予算の伸びを見ても明らかです。

20220408china.jpg
(出所:財務省)

ご存じのかたも多いと思いますが、中国人民解放軍は中国の軍隊ではありません。中国共産党の軍隊なのです。中国は共産党の下に国がぶら下がっているのです。

日本人の感覚では理解しがたいものがあります。

自衛隊が自民党お抱えの軍隊といった様相なのが現在の中国なのです。もう滅茶苦茶です。

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イジメは絶対無くならない


アメリカの力が相対的に衰えていく中、自前での国防力アップが求められるのは当然のこと。

軍事パワーのバランスが崩れれば必ず敵は攻めてきます。やってもやりかえされないのがわかっているからです。

話は変わりますが、イジメは絶対無くならないと断言できます。

イジメといえば学校のイジメに焦点があてられるわけですが、企業社会にも確実にイジメが存在する。

大人社会でさえ実現できないことを子ども社会で実現できるわけがない。

イジメを無くすなどというきれい事を言っても始まらない。イジメはあることを前提として、いかに被害を少なくし、コントロールするかを考えなければ悲劇は減らないでしょう。

子どもの自殺は近年むしろ増加傾向にあることは注目すべき点です。

20220408jisatu.jpg
(出所:文部科学省)

最後に


国際社会もイジメ社会だといってよい。

イジメを受けたくなければ強くなるほかありません。国家においてはそれが軍事力であることは疑いようもありません。

4月中に出される自民党の提言がどんなものになるか楽しみです。

そして、国防は7月の参院選の争点にもなるに違いありません。

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