ボケてしまっても保険金請求を忘れないために・・・

悲しいかな、人間は否応なしに老いていくものです。
老いればボケる人も当然増える。また、その個人差の大きさには驚かされます。
100歳で現役で働いている人もいれば、70歳で認知症になってしまう人もいます。遺伝や栄養、運動など要因は複合的であると思われます。
ところで、日本人の多くは民間の保険に加入しています。せっかく保険に加入していてもボケてしまって保険金請求ができなくなってしまったら何の意味もありません。
そんなことにならないように、今ではいくつかの仕組があるので活用しておくべきでしょう。
悲しいかな、歳には勝てず
歳とともに認知症の割合は間違いなく増加します。以下が端的にそれを示しています。

(出所:厚生労働省)
90歳以上ではなんと半数以上の人が認知症にかかっているというのが実態です。
女性の方が認知症になる比率が高くなっていますが、これは意外です。定年退職した働きバチのおじさんが手持無沙汰になって認知症になる確率が高いような気がするのですが、データを見る限りそうでもなさそうです。
どうやらアルツハイマー型認知症は女性の方が発症しやすいという特性があるようです。ただし、ただ単に女性のほうが長生きだからという説もあります。小生にはわかりません<(_ _)>。
最近、高齢者の保険加入が増えている
ここ数年、高齢者の医療保険加入率が増加しています。
80歳以上世帯の保険加入率は2018年には6割から7割程度であったのに、2021年には8割を超えました。わずか3年でです。
これには保険会社の商品開発に原因があります。要は高齢でも加入できる保険を保険会社が開発したということです。
なぜそんなことをする必要があるかといえば、少子化による若者の減少によることはあきらかではないでしょうか。
高齢者の保険加入時の注意
高齢者が保険に入るのは良いとして、契約者本人がボケてしまって、保険事故が発生しても保険金を請求できないというリスクを考慮しておく必要がありそうです。
気になった家族が保険会社に問い合わせをしても、契約者にしか契約内容は教えられませんの一点張りで話が前に進まなくなる例がほとんどといったところでしょう。
そこで利用しておきたいサービスが指定代理請求制度です。
契約者(=被保険者とする)がボケてしまっても、あらかじめ指定代理請求人を決め、保険会社に提示していれば、いざというときに契約者に代わって保険金の請求ができるというわけです。
また、似たようなサービスに家族情報登録制度というものもあります。
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新たなるサービス
ここ数年で保険会社が新たに導入してきたサービスでは保険契約者代理制度があります。
あらかじめ登録した家族などが代理人となり、契約内容の照会や変更手続き、解約などができます。
最後に
長生きをすればほぼ2人に1人は認知症になると考えておいたほうがよい。
そのためには自分がボケたときに備えて準備をしておくに越したことはありません。残った家族のためにもそうしておくべきでしょう。
平均寿命の伸びとともに健康寿命も着実に伸びているのは事実。

(出所:厚生労働省)
しかしながら時は残酷であり、単なる先延ばしでしかありません。
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