ウォーレン・バフェットは逆張り投資家だった。2022年株式爆買い中

かの有名なウォーレン・バフェット氏率いるパークシャ―・ハザウェイ社が2022年に入り、株式への積極投資を進めています。
2022年に入って、ロシアによるウクライナ侵攻があり、世界的に株価は冴えません。そんな中で株式を買い進めている。天才投資家は今いったい何を考えているのでしょうか。
バフェット氏は逆張り投資家だった
2022年1月~3月期、パークシャ―・ハザウェイは株式投資において400億ドルもの買い越しとなりました。
1400億ドルを超える待機資金の多くを一気に株式投資に振り向けたことになります。2020年、2021年はいずれも通年で売り越しだったため、投資姿勢が変化したとみられます。
2022年前半は金利上昇懸念やウクライナ問題で株価は冴えませんでした。その中で逆張り投資を続けたということになります。

何を買ったのか
いったいどんな銘柄を買ったのでしょうか。
目立つのは資源、エネルギー関連株です。エネルギー大手のオキシデンタル・ペトロリアム、シェブロンなどに積極投資しているのが目立ちます。
ウクライナ問題が長期化すると見ているのでしょう。あるいは脱炭素など掛け声倒れとなると考えているのかもしれません。
世界各国は脱炭素を声高に叫んでいますが、具体的な道筋を示している国は皆無といってよい。
とりあえず何かメッセージを出しておかないと世界からつまはじきに合うから言っておくといったところでしょうか。
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なぜ買ったのか
また、なぜ今株を買ったのでしょうか。
インフレ懸念がバフェット氏を動かしたと考えられます。バフェット氏は語っています。
「インフレは債券投資家をだまして財産を巻き上げる。現金をマットレスの下に置いている人の財産も奪われる。ほとんどすべての人がだましとられる。」
アメリカの最近のインフレは40年振りの水準にまで高まりそうな気配です。

(出所:世界経済のネタ帳)
そして実際のところ、超長期的に見て株式投資はインフレ耐性が高いことはよく知られたところです。

(出所:株式投資第4版(ジェレミー・シーゲル氏))
シンプルな投資手法
バフェット氏の投資手法は極めて合理的かつシンプルだといえます。
とにかく割高な銘柄は買いません。エネルギー大手のオキシデンタル・ペトロリアムもPERは10倍以下。その他投資銘柄の多くがPERでS&P500の平均を大きく下回っています。
株式市場は成長株が優位な時期と、割安株が優位な時期が交互に訪れるといってよい。
金利の上昇は割安株優位な市場への転換のきっかけとなりました。
利上げはまだ始まったばかりです。いったん流れが定まればその傾向は数年は続くのが一般的と考えられます。。
今後数年は好配当の割安株が優位の市場が続きそうな気配です。
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