メガバンクへの預金集中の兆候と原因

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2015年ころから地方銀行の預金残高の伸びに比べて、メガバンクの預金残高の伸びが大きくなってきています。

これには3つの要因が考えられます。

(1)相続預金の都会への流出

高齢化が進んでいますが、とりわけ地方の高齢化は深刻です。若い人は仕事の多い都会へ出てしまい、過疎化に拍車がかかっています。そんな中、高齢者が亡くなると相続預金は地方の銀行から、都会のメガバンクへ流出してしまいがちです。

(2)地方銀行の信用リスクの増大

金融の異次元緩和により、とりわけ地方銀行の収益力が下がっています。多くの地方銀行が本業赤字に陥っており、金融緩和の出口も見えません。今後、体力の無い地方銀行の経営破綻も考えられることから、より安定性の高いメガバンクへ預金がシフトしていると考えられます。

(3)将来の金利上昇への対応

地方銀行は預金が集まっても、なかなか資金が貸し出しに回りません。資金需要が弱いのです。企業は借金に対して非常に慎重な姿勢を取り続けています。無借金経営の企業も増えています。そうすると地銀は余った資金を債券などに投資せざるを得ません。しかし将来、金利が上昇すると債券が値下がりして、大損をする可能性があります。そのため、無理して預金を集めようとしていないと考えられます。

いずれにせよ地方銀行を取り巻く環境は厳しいと言わざるを得ません。

この局面をどう打開していくかは各々の銀行の経営者の手腕にかかっていることは間違いありません。



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