新興株、バケツ底抜けの様相を呈す(2022年5月)

雨

株式市場が冴えない。しかし、それでも日本株はアメリカ株に比べて堅調だというのだからいささか意外なのであります。

現状(2022年5月)の日経平均はPERの推移から見て底値近辺であろうという見方も出ています。本当なのでしょうか?






低すぎるPER


世界的金利上昇、インフレそしてウクライナ情勢と株式市場を取り巻く不協和音は事欠きません。

そんなわけで最近の株価は冴えない展開が続いているわけですが、一方で今が最悪期であり、買い場であるという見方があります。

その根拠はあまりに低いPERです。

日本株の割安感高まる


日本株の予想PERは現状12倍程度です。アメリカ株の17倍に比べてかなり低い水準であり、割安に放置されているというわけです。

直近10年間においても12倍という水準は底値近辺のレベルであり、ここから日経平均がさらに大きく下がるという可能性は低いと考えられるというわけです。

下落リスクがあるとすれば業績のさらなる悪化が考えられますが、為替がここから急に円高になったりしない限り、その可能性は低いのではないかと考えられます。

同じ日本株でも違いが・・・


しかし、日本株でも大型株と中小型や成長株ではかなり状況が異なっている感があります。

話は変わりますが、2022年4月からの東証再編によりマザーズ市場はなくなりました。しかしながら、今でもマザーズ指数が算出され、公表されています。

いったいどういうことなのでしょうか。

東京証券取引所のウェブサイトを見ますと以下のような記載がありました。

『2022年4月の東証市場区分再編によりマザーズ市場は廃止となりましたが、東証マザーズ指数自体は2022年4月以降も継続して算出されています。
東証マザーズ指数は今後、一定のルールに基づき構成銘柄の入替(3段階)が行われ、 2023年10月の最終営業日に指数名称が「東証グロース市場250指数(仮称)」へ変更される予定です。』

当面、マザーズ指数はなくならないということです。

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新興株超低迷


今まで継続的にNM倍率(日経平均をマザーズ指数で割った倍率)を見てきた小生としては、ふと疑問に思い調べてみたわけです。

そして2022年4月末までのNM倍率は以下のような感じになっています。

20220514NM.jpg

日経平均が底値圏にあるとすればマザーズ指数は底が抜けたバケツのようです。

マザーズ(新興株)は超割安となっているわけです。

新興株低迷の要因


いったいどうして新興株はこうも不調なのでしょうか。

理由は一つしか考えられません。

大型のプライム市場の銘柄は海外への進出が進んでおり、海外の景気回復の恩恵を得ることができるし、円安メリットも享受しやすい。

それに対し、新興市場銘柄は内需に依存する比率が高いため、国内の需要が高まらない以上、業績の回復も必然的に限定されます。

また円安メリットも受けられない。これがNM倍率が異様に高くなっている原因であると考えられます。

最後に


以下は直近5年間の世界主要国の経済成長率です。

20220514keizaiseityou.png
(出所:世界経済のネタ帳)

日本、ドイツが低迷していることがわかります。

日本政府は内需主導の経済を目指すなどといっておきながら、内需を冷やす消費増税を繰り返してきたのですから、言ってることとやってることが全く矛盾しています。

内需主導でデフレギャップを埋めるには過去の誤りを正すほかありません。具体的には消費減税にほかならない。7月の参院選の争点になることを期待します。

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