自動運転で自動車保険の体系が激変へ

自動車

損保会社が取り扱う商品は数あれど、その主役は自動車保険だといえます。

なにしろ損保業界が受け入れる保険料のうち、約半分(48%)が自動車保険によるものなのですから。

ところでこの自動車保険、いままではドライバーの運転に対する保険であったのですが、昨今普及してきている一部自動運転の普及により、そのありようが大きく変わろうとしています。






完全自動運転はまだまだ先の話


完全自動運転は技術的にかなり難しく、その実現のハードルは高いというのが現実です。

完全自動運転がすべての車両で実現するのは早くても2050年代、遅ければ今世紀いっぱいはかかるのではないかといわれているのが実態です。

(参考)
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(出所:国土交通省)

今現在実現しているのは完全自動運転とはほど遠いレベル3です。

ちなみに自動運転のレベルは以下のようになっています。

【レベル1】
走行中に危険を察知すると自動ブレーキを発動したり、走行中の車線からはみ出してしまった際のステアリング操作などをサポートするシステムを備えたレベル

【レベル2】
車間距離を維持し、車線からはみ出さないようにしたり、渋滞時に走行車線を維持しながら先行車の後を追随するなど、ハンドル操作・加減速などの複数の運転動作と安全技術が連携してサポートできるレベル

【レベル3】
高速道路など特定の走行場所で、クルマに搭載されている各センターから送られる情報を判断し、自動運転することが可能なレベル

【レベル4】
特定の場所であれば気象条件等が整っていれば、運転に関わる全ての動作をクルマが行うレベル

【レベル5】
あらゆる条件下でクルマが状況判断し、全ての運転動作を行うレベル

とはいえ、高速道路での自動運転は実現しているのですから、自動運転による交通事故は当然想定されます。

そして自動運転時の事故の原因はドライバーのせいではないということになる可能性が大です。なにしろ自動車に運転を任せているのですから。

自動運転の普及で保険のあり方が変わる


このような時代の変化に対応し、保険会社も商品設計を変えてきています。

今まではドライバーの人的な過失が問題となりましたが、自動運転が進化すればするほど事故の原因は自動運転ソフトの設計ミスやバグ、誤作動などになっていくはずです。

このため、大手損保会社は自動車メーカーやシステム開発会社を契約相手とする新たな保険を開発しています。

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どのように変わるのか


事故があった際はその原因を突き止めなければ保険金が払われるべきかどうかもわかりません。

そこで、自動運転の車はその挙動を常に記録しておかねば後の検証に耐えられないことになります。飛行機でいえばフライトレコーダーといったところでしょうか。

事故があった際には保険会社がその記録を検証し、事故の原因を特定していくことになります。

そして、どこに問題があったのか、複数の要因が絡むときには保険会社が自動車メーカーや自動運転ソフト開発会社の過失割合を算定して過失相殺が行われるといった仕組みとなります。

最後に


交通事故による死者は着実に減少しています。

20220430koutujiko.jpg
(出所:社会実情データ図録)

自動車の安全性が高まったこと、若者の自動車離れ、飲酒運転の厳罰化などがその要因であると思われます。

自動運転の普及によりさらなる劇的な交通事故の減少が期待されるところです。

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