相続の遺留分を主張する人には軽蔑の念を禁じ得ない

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所得が増えず生活が苦しい人が増える中、相続は親が遺してくれる最後のプレゼントといえます。

しかし、プレゼントは平等にもらえないと不平不満が渦巻いて相続が争族へと変身し、最悪のところ裁判所にまで持ち込まれるのです。亡くなった親も浮かばれない・・・。

ひときわ醜いのは、相続の遺留分をめぐる争いなのです。そこには金の亡者となった醜い人間の姿が浮かび上がってくるのです。






遺留分とは


遺留分とは、被相続人の相続財産のうち、兄弟姉妹を除く法定相続人に対して保障される、最低限の取得分のことをいいます。

自分の遺産が誰に遺すかは、原則として自由です。

とはいえ、相続には残された家族の生活を保障するという意味合いもあります。遺言によって遺産のすべてを愛人に残されたりしたら家族はどう思うでしょうか。

そこで民法は一定の遺産の取り分を遺留分として法定相続人に保障しているのです。遺留分は、兄弟姉妹を除く法定相続人に認められています。

遺留分をめぐる争い


しかしながら、遺留分の存在を無視した遺言が残されることも多いのが実態です。

そりゃそうでしょう。親不孝者には遺産など与えたくないと思うのは人として自然な感情です。そういった場合、面倒を見てくれた子どもだけに遺産を遺すなどといった遺言が残されることとなりがちです。

親不孝者が法律に疎ければ、あるいはお金に困っていなければ問題は発生しない。

しかし、世の中は皮肉なものです。親不孝者に限って、性格が悪くて悪知恵が働いたりするのでやっかいなのです。

故人の想いはどこへ?


親の死を嗅ぎつけた親不孝者が、財産の行方に目をこらすのです。

まさか自分の分け前が無いと知ったら・・・。そして、少しでも法律知識を持っていたら・・・。

自分にも相続財産に対して遺留分があるはずだと主張してきます。まるで餌にありつけなかったハイエナのようにです。

この遺留分、その存在を知ってから1年以内に請求しないか、相続開始となってから10年を経過すると請求権が消滅しますので、完全に親子の縁が切れて音信不通状態なら問題は発生しません。

しかし、親子関係が中途半端な状況だとやっかいなことになりがちです。

それにしても、遺言に自分の名がなければ普通は事態を察するというものでしょう。空気を察するというか・・・。

振り返れば身に覚えがあるに違いない。それでもなお、遺留分を請求するなど故人に対する冒とくではないかというのが個人的な感想であります。

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余計な争いを避けるために


特定の人に相続財産を遺し、余計な争いを避けるために活用できるのが生命保険です。

原則として遺留分の計算に生命保険金は含まれないからです。生命保険金は相続財産ではなく、受取人の固有財産となります。

ただし、例外として相続人間で著しく不公平が生じる特段の事情がある場合は、生命保険金も遺留分の対象となる可能性が残される点には注意が必要でしょう。

以下は家庭の問題をめぐる家事事件の推移です。

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(出所:裁判所司法統計)

悲しいかな、着実に右肩上がりです。

その中で調停に持ち込まれる案件の比率は以下です。

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(出所:裁判所司法統計)

約4分の3が婚姻をめぐる問題ですが、相続をめぐる調停も約1割を占めていることがわかります。

最後に


悲しく、虚しい相続争いを避けるためには親兄弟が常日頃からコミュニケーションを取っておく必要があります。

また、余計な争いを避けるために親は遺言を残しておくのがベストであると考えられます。

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