つみたてNISA口座数うなぎ上り。果たして報われるのか!?

つみたてNISAの口座数の伸びがすこぶる順調です。
口座数では一般NISAに及びませんが、その伸び率は格段に違います。
口座開設の主役は若年層。SNSなどで情報が共有されて相乗効果を生んでいるとともに、バブルの痛手を被っていないという心理的効果もあるでしょう。
つみたてNISAによる長期投資。本当に報われるのでしょうか。
貯蓄から投資の流れ
2021年12月末現在における金融庁の調査によれば、一般NISAとつみたてNISAを合わせた口座数は1766万口座にまで増加しています。
NISA口座を開設できない子どもを除けば約16%ほどの人がNISA口座を開設していることになります。6人に1人はNISA口座も持っているということです。
日本人の投資に対する考え方は少しずつ変わってきていると考えられます。
つみたてNISA絶好調
とりわけ伸びているのが、つみたてNISAです。
1766万口座のうち、つみたてNISAが518万口座を占めているわけですが、2020年末との伸び率の比較をするとかなり違いが見られます。
一般NISAが約16%口座数を伸ばしているのに対し、つみたてNISAは約72%の伸びとなっており、つみたてNISAの人気が圧倒的に高くなっています。
長期投資のパワー
日本経済新聞が積立投資のパフォーマンスについて検証しておりました。
世界の株式を投資対象とし、1970年から2022年まで、月をずらして20年間投資したときにどうなったかという検証です。
時期によってパフォーマンスは異なってくるわけですが、最高で年率13.4%、最低で年率2.8%となっております。
平均では年率7.3%となりました。
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うまくいけば20年で4倍も夢物語ではない
72の法則という法則を聞いたことがある人は多いでしょう。
72を年利で割ると資産が2倍になる期間がわかるというものです。例えば年利7.2%の複利運用をすれば72÷7.2=10年、10年で資産は2倍になるというわけです。
年利7.3%で運用できれば10年で2倍になり、さらにもう10年で2倍になるのですから合わせて4倍にまで膨れ上がる計算です。
やはり時間の力はすさまじい。若さゆえの特権だといえるのではないでしょうか。
堅実な若者は実に賢いといえるのではなかろうか。
最後に
NYダウの動きを見ればわかります。
2002年からの20年間でおよそ4倍になっていることがわかります。

(出所:世界経済のネタ帳)
しかし、例外的に外れもある。日本株です。それでも約2倍になっているのは救われる。

(出所:世界経済のネタ帳)
日本株の低調は日本経済がデフレを続けてきたからにほかなりません。そしてその責任は財務省、日本銀行にあることは過去の本ブログ記事を参考にしていただければ明らかです。
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