見事に外れた三島由紀夫の予言。日本の現在

三島由紀夫のことをほとんどの人は知っているでしょう。
三島由紀夫は自決する数か月前、未来の日本を予想して悲観にくれていたのでした。
しかし、その予言はものの見事に外れてしまいました。三島由紀夫は今天国で何を思うのでしょうか。
三島の予言
今から約50年前(1970年)、三島由紀夫はある文章を遺したのであります。
それは以下です。
「私はこれからの日本に対して希望をつなぐことができない。このまま行ったら『日本』はなくなってしまふのではないかといふ感を日ましに深くする。日本はなくなって、その代はりに、無機質な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜目がない、或る経済的大国が極東の一角に残るのであらう。」
素晴らしい先見性といわざるを得ない。
しかしながら、大きく誤っている点があります。それは墓の中の三島由紀夫をさらに悲しませるものに違いありません。
予言には一部誤りが
正しくはこうではないでしょうか。
「私はこれからの日本に対して希望をつなぐことができない。このまま行ったら『日本』はなくなってしまふのではないかといふ感を日ましに深くする。日本はなくなって、その代はりに、無機質な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の、貧困な、抜目がある、或る経済的小国が極東の一角に残るのであらう。」
端的にいえば空虚で貧困、そして間抜けな国がひっそりと極東に残っているということです。
さらに誤りが増える可能性も
10年後にはさらに誤りが露呈するかもしれません。
「私はこれからの日本に対して希望をつなぐことができない。このまま行ったら『日本』はなくなってしまふのではないかといふ感を日ましに深くする。日本はなくなって、その代はりに、無機質な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の、貧困な、抜目がある、中国の自治区が極東の一角に残るのであらう。」
が正しいのかもしれません。
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日本人は想像以上に貧しい
以下は1人当たりの購買力平価GDPの世界ランキング(2021年)です。

(出所:世界経済のネタ帳)
日本は20位以内にも入っていない。
ではいったい日本はどこにいるのか?

(出所:世界経済のネタ帳)
なんと36位にまで落ち込んでしまいました。
人口の多さによる誤解
国単位で見れば4位を維持しておりますが、日本は人口が多いからだけであり、一人ひとりをみれば貧乏だといえます。

(出所:世界経済のネタ帳)
最後に
いったいなぜこんなことになってしまったのでしょうか。
それはバブル崩壊後の日本の経済政策が誤っていたからにほかなりません。
その誤りは今、少しずつではありますが多くの人の知る所となっています。しかし、今だ大勢を占めるにまで至っていないのが現実です。
財務省がこの国の財布の紐を握っている限り、この流れは変わらないと見ます。そして三島由紀夫の無念は晴れることはありません。
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