転職市場に変調あり。しかし、理想と現実はまた別のもの・・・

オフィス

寄らば大樹の陰などというのは一昔も二昔も前の話なのでしょう。

大企業に勤めていれば一生安泰などというのはもはや幻想以外の何ものでもありません。

業績悪化によるリストラなどは当たり前の世の中であり、最近は”人”を単なるコストとしか見ていない企業も多くなっています。

会社と従業員の関係はドライとなっており、転職にも抵抗がないというのが今のサラリーマンの姿のようです。

そしてその姿もまた少しずつ変化しています。






転職者増える


転職者の数がここ10年間、着実に増えています。

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(出所:総務省)

IT業界が絶好調であった2005年近辺を上回る規模で転職者が増えてきています。

転職理由も、より良い条件を求める傾向が高くなっており、キャリアアップを目指した動きが広がっていると考えられます。

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(出所:総務省)

無論これは経済環境が良くなったからであり、今は亡き安倍元首相のアベノミクスによる功績でもあるといえるでしょう。

新興企業が人気!?


転職の傾向も変わってきています。

転職会社の調査では30代から50代の中堅層の8割が転職を前向きにとらえているということです。

さらに驚くのは新興企業への転職志向が高まっていることです。

新興企業へ積極的に転職したい人の比率は16%、条件次第で転職したい人の比率は60%となっており、8割近くの人が新興企業への転職を辞さないと考えています。

大企業にいれば安全だと考えている人が減少しているものと推測できます。

失うモノがない世代


しかし、さすがに人間守りも疎かにはできません。それは年代ごとの数値を見ればわかります。

新興企業への転職へ前向きなのは若い世代よりも高齢世代なのです。

具体的には50歳代では82%が前向きなのに対し、30歳代では65%となっています。

50歳代になれば子どもも独立していたり、住宅ローンも払い終えていたりして、失うものが少なくなっているからだというのが個人的見解です。

失敗しても人生棒に振るほどでもないから冒険しても良いと考えているのではないでしょうか。

失うものが無いような人を最近は”無敵の人”などと呼ぶらしいですが、まさに無敵の人に近いといえます。

その点、30歳代であれば子どもの学費も心配だし、住宅ローンを抱えていたりして失敗が許されない。守りに入るのも当然の心理だろうと思います。

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理想と現実のギャップ


しかしながら皮肉なのは、やはり理想と現実は違うということです。

実際に新興企業へ転職した人のうち、39%が想像よりも悪かったと考えているのに対し、良かったと考えている人は25%にすぎません。

8人いれば5人は失敗すると考えておけばよいでしょう。

隣の芝生は青く見える。これは的を射た言葉だと思います。

下手に踊らされるな


実際問題、転職は増加しているのか?

そもそも論として疑問を感じさせるのは以下のグラフです。

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(出所:厚生労働省)

確かに転職は増加傾向にあるようですが、それほどでもないというのが正直な感想です。

平均勤続年数の推移を見ても1980年から2020年までそれほど変化していません。

転職会社が自らの利益のために、転職を煽っている面がたぶんにあるのではないかというのが個人的な感想です。

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