野良サーバー放置で日本企業が狙われる。セキュリティ軽視の穴

米中貿易戦争に始まり、ロシアのウクライナ侵攻で、世界は自由主義陣営と社会主義陣営に分断され、新たな冷戦時代に突入しました。
現代の戦争は超限戦、ハイブリット戦争などといわれるように、従来の通常戦争の枠内にはとどまりません。サイバー空間においても熾烈な戦争が繰り広げられています。
しかし、平和ボケの日本企業の多くはサイバー攻撃に対し脆弱となっており、いつ何時被害に遭うかわからないような状態が続いているのです。
野良サーバー増大中
中小企業ならいざ知らず、日本は大企業でもサイバーセキュリティの意識が薄く、その多くがサイバー攻撃に対して脆弱な状態にさらされています。
なんと大手企業でもその7割程度でサポート期限が終了した古いOSを搭載したサーバーを使い続けているというのですから。
なんと10年以上前にサポート期限が到来しているWindows2000が今なお平気で稼働しているといいます。
このようなサーバーは野良犬、野良猫のように放置プレーであるがゆえに「野良サーバー」と呼ばれています。
海外まで目が行き届かず
国際的に事業展開をしているグローバル企業は子会社や関連会社などを多く抱えています。
本体のサーバーはともかく、これら子会社などのサーバーが古くなっても放置されているケースが多くなっています。
とりわけ放置されているのが、海外拠点にあるサーバーです。
野良サーバーの半分程度は海外に存在するというのが専門家の見方です。
なにしろ巨大企業は内外に数千台ものサーバーを保有しているケースもあり、すべてに目が行き届いていないというのが実態です。
ちなみにGoogleは保有するサーバー数を公表しておりませんが、世界中で100万台をゆうに超えるサーバーを管理していると推計されています。凄すぎ・・・。
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恰好の獲物
危険な状態を放置しておけばどうなるのか。
サイバー攻撃を仕掛ける側にとっては古い野良サーバーは格好の獲物です。なにしろ穴だらけだけに高い技術や多くの時間をかけずに内部に侵入することが可能だからです。
実際、日本企業でも海外の脆弱なサーバーが狙われ、そこから社内ネットワークに侵入されるといったケースが相次いでいます。
サイバー攻撃を行うハッカー集団は、サイバー攻撃に使うプログラムを売買する闇サイトで購入するようですが、購入者の3割以上は2018年以前に確認された古い脆弱性を狙うプログラムを購入している模様です。
要は野良サーバーを狙いうちしようとしているわけです。
最後に
個人投資家にはどの企業が野良サーバーを放置しているかなどわかりようもありません。
しかし、それは投資家にとって死活問題ともなりかねない。
いつどんな企業が標的となるかなど素人には予測不能です。よって、サイバー攻撃のリスクからも分散投資が欠かせないという結論となります。
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