引き続き投資信託への資金流入が続く

2018年7月の日経新聞の報道によれば投資信託への設定額から解約額を引いた資金流入額が8か月連続でプラスとなっています。なかでもバランス型の投資信託への流入額超過は18か月連続のプラスです。
資金流入の要因
世界の金融市場が金融緩和によって堅調さを続けているなか、ここ最近の世界のきな臭い動き、堅調とはいえ危うい堅調さであることを市場は警戒しており、資産をなるべく分散させてリスク回避を図りつつ、リターンを追い求める動きが見てとれます。
この動きは本能的に考えて正しいのではと思います。
特に好調な投資信託は・・・
また、フィンテックや5Gといった新しい技術に特化したテーマ型投信も好調のようです。私は以前にも述べましたがこうした動きには懐疑的です。
あえて勘ぐりを入れれば、金融機関は従来型の「投資家が儲かるかどうかは関係なく、今売れるものを売る」といった姿勢が今もあまり変わっていないと感じます。
要するにセールストークに乗せやすいのです。野菜でいえば旬ということになるのでしょうが、株式の場合は鮮度は後になってみないとわからない・・・
不調な投資信託
一方、資金流出が続いているのが不動産投信(リート)型の投信です。
国内型は15か月連続、海外型は20か月連続の流出超となっています。アメリカの金利上昇、毎月分配型投信の悪者化が背景にあると思います。
国内のJリートは堅調に推移しており、投信の売りを海外投資家や機関投資家が吸収しているのでしょう。またまた勘ぐりですが、金融機関は毎月分配型のリート型投信を解約を勧め、テーマ型やバランス型に乗換えを勧めているのではないかと考えてしまいます。
せっかく、投資信託市場にも顧客志向の流れが出来つつあるので、その流れを止めるようなことがあってはならないと切に願うところです。
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