海外からも忖度される日本のサブスク。金払えないんだろ?

テレビ

携帯電話料金の爆下げよろしく、動画配信や音楽配信のサブスクにおいても日本における価格は国際的に見てお安い水準となっています。

日本は物価が高いというのが一昔前の常識でしたが、今や遠い昔の話。

日本の物価は発展途上国なみに安くなっており、世界的IT企業も日本向け価格は発展途上国価格に据え置いてくれています。

日本人は高い金は払えないだろうという忖度が働いており、まったく情けない限りなのです。






日本価格は途上国価格


アメリカにおけるアマゾンプライムビデオの価格は日本円にして約2000円です。一方、日本はたったのワンコイン500円となっています。その差は4倍!です。

その他のサブスクにおいても概ね同様の傾向であり、日本では安い価格が設定されています。

主な動画配信、音楽配信サービスの平均価格は日本では約940円ほどです。これは欧米先進諸国の6割程度の価格になっています。

驚くべき体たらく


先進諸国G7の中では当然最下位となっており、お隣韓国よりも安くなっています。

これは平均賃金で日本が韓国に抜かれたことと見事にリンクしていると考えられます。日本価格はもはや発展途上国価格に近いものとなっており、サブスクの世界でもデフレが進んでいることがわかります。

実質的な豊かさを示す購買力平価でみた一人当たりのGDPでも日本は経済的に恵まれていない南欧諸国と同レベルにまで下がってしまいました。

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(出所:世界経済のネタ帳)

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日本、足元を見られる


本当に情けないのは、企業側の価格戦略に基づく日本価格です。

サービス提供企業は、各国の最低賃金などを参考に価格を設定するのが普通です。

日本価格が安いのは、高い価格を設定したら日本人は料金を支払えないだろうと企業が考えているからにほかなりません。

完全に足元を見られており、ある種みじめな状況だといえます。

最後に


価格が安いのはいいことだと考える人は職を失う心配のない年金生活者や公務員でしょう。

一方で、民間企業に勤めている人や経営者は消費者であるとともに生産者でもあります。モノの値段が安くなっていけば会社の売上は減り、給与も下がる。

これが社会全体に広範に広がっているのがバブル崩壊後の日本の姿だといえます。

財務省がインフレを嫌い、財政健全化を叫ぶのは自らが安全地帯にいるからにほかならない。許されざる者たちといわざるを得ません。

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