こんな相場だからこそピーター・リンチの声に耳を傾けよ!!

伝説的な投資家は数多い。その中でも個人的に最も崇拝するのはピーター・リンチ大先生なのであります。
フィデリティ投信のマゼラン・ファンドで脅威的な運用パフォーマンスを出した伝説的ファンドマネージャーなのです。
ピーター・リンチ氏の投資手法は徹底的なボトムアップアプローチで企業を調べ上げるのが特徴だといえます。
そして、成長株に投資し中長期的に大きなリターンを得ていくという戦略です。
株式市場を取り巻く環境はにわかに怪しげな雰囲気となりつつあります。成長株に投資していても、全体の株式市場の流れには逆らえないのは確かではある。
しかしながら、長期的に見れば成長株であればいつかは報われるのが一般的です。
こんな相場環境ではどんな投資を心掛ければよいのか。ピーター・リンチ先生の投資哲学をもとに考えてみます。
ブルーオーシャンとレッドオーシャン
世界的なインフレ、そしてインフレ抑制のための利上げにより景気後退の懸念が出てきているのはご存じのとおりです。
とはいえ、どんな景気後退期でも時流に乗ったサービスを提供している会社や他社には真似できない独自技術をもっている会社などは成長しつづけることができます。
成長市場であれば帆を立てていれば多少経営が稚拙でも前に進んでいくし、独自の技術やサービスをもっていれば強気の商売ができるので値下げなどに応じる必要もない。
インフレになればその分を製品価格に転嫁しても売れ行きは落ちません。
どっこい、レッドオーシャンではそうはいきません。
他社との価格競争に常にさらされ、インフレになっても自社がコストをかぶって値段は据え置きにするほかありません。当然利益は減り、いずれは赤字です。
そんな企業では株価も上がるはずがありません。
木を見て森を見るなっ!
ピーター・リンチ先生は言うのです。景気の動きなど気にするなと。
「木を見て森を見ず」がピーター・リンチ式投資だといえます。投資する前には企業を訪問し、経営者と話をして納得できなければ投資しない。
自分が理解できないものには投資しないという意味ではウォーレン・バフェット大先生とも共通点があるといえます。
「アマの知恵でプロを出し抜け」という言葉に象徴されるように、自分が興味ある分野を徹底的に調べ上げて投資する。
好きこそものの上手あれという言葉もあるように、アマチュア投資家でも特定の分野に特化すれば、サラリーマンファンドマネージャーの机上の空論には勝てるはずです。
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ワンマン企業の強み
ところで面白い見方があります。
上場企業の中にも一族経営のオーナー企業は数多くあります。
オーナー企業はワンマン経営であったり、経営者に過度に依存した体質だったりすることが多いことからマイナスイメージとして捉えられることも多いのが実態です。
しかし、この特徴こそが投資の魅力となっているというのです。
マイナスイメージから投資を敬遠する投資家が多いため、株価は通常よりも割安に放置されることが多い。
誤った判断をすることもあるでしょうが、ワンマン経営であるがゆえに経営判断が格段に早い。そのため時代の変化に機敏に対応することができます。
また自らも大株主である以上、株価に対しては人一倍敏感であるのが一般的です。業績が悪ければ株価は低迷し、会社が乗っ取られるかもしれない。そうなればワンマン経営者は駆逐されるに違いない。
そんな恐怖と戦いながら企業経営に携わるわけですから、サラリーマン経営者とは気合が違うってな具合なのです。
10年で株価100倍という夢
さて、相場全体の流れにかかわらずこの10年間で株価が大暴騰した成長株にはどんな会社があるのでしょうか。
代表的な銘柄を探してみました。
●エスプール(2471) コールセンター等への派遣と障害者雇用支援

●ディップ(2379) インターネットで求人情報を提供

●マルマエ(6264) 半導体や液晶関連などの精密部品加工業

いずれもこの10年で株価は100倍以上に跳ね上がっています。テンバガーどころではない、ワンハンドレットバガーです。
10万円投資して放置プレーにしておけば1000万円以上になっているという宝くじなみの夢物語が現実に存在しているわけです。
そして宝くじに当たるよりもはるかに当てる可能性は高いといえます。
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最後に
てなわけで、株は夢を買うものなのです、きっと。
ちょいとばかり上がったからといってホイホイ利食いをしていたら逃した魚は巨大だったということは十分に起こり得る。
早い利食いには気をつけましょう。
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