会社法改正で株主総会資料が中途半端に電子化。いろいろ考えさせられる・・・

トラック

会社法の改正により、2023年3月以降に開催される株主総会の資料が原則WEBでの閲覧になります。

まじまじと見ることも少ないため(投資家失格)、どうでもいいのですが今後の物流、具体的にはトラックの運転手不足を考えると、興味は湧いてくるのです。

このままではネット通販が不便になっていくのではないか。また資源不足の日本でなるべく省エネにするためにも、あるいは交通事故を減らすためにも物流を効率化して、無駄な配送は無くしていくべきだと思うのです。






株主総会資料が電子化?


先日ある会社から届いた株主向けの資料によると、会社法の改正により2023年3月以降に開催される株主総会の資料が原則WEB化されるとのことです。

株主総会資料とは具体的には、「株主総会参考書類」「事業報告」「監査報告」「計算書類」「連結計算書類」のことです。

原則とされているのは、紙で送りたい会社は引き続き書面送付でもOKだからです。

郵送物が一切なくなるのかというとそうではありません。

上記の書面は電子化できるのですが、株主総会の通知や議決権行使書は今までどおり郵送されることになります。

遠まわしのお断り


これにより、企業の郵送コストは多少下がるでしょう。しかし、IT系企業などは本音をいえば通知も電子メールで行いたいところでしょう。

そうなればコストは一気に下がるし、株主の利益も増えるってもんです。

無論、資料を書面でほしいという人も中にはいるかもしれません。

ある会社では、1000円払ってくれれば株主総会資料を郵送してくれることになっています。しかし、1000円は高い。要はやめてくれということでしょうね。

手にとるようにわかる会社法入門 [ 川井 信之 ]

価格:1,760円
(2022/9/23 13:51時点)



人手不足が生む長時間労働


ところでトラックの運転手不足が危惧されています。

宅配便の数は着実に右肩上がりなのに、ドライバーは増えない。

そのためドライバーの不足が常態化しており、有効求人倍率は常に全業種を上回っています。

20220923torakku1.jpg

20220923torakku0.jpg

当然の結果としてトラックドライバーの労働時間は他の産業に比べて長くなっており、過酷な労働環境にあるといえます。

20220923torakku2.jpg

負の連鎖


労働時間が長いのに賃金は全産業平均に比べて低いのですから人が集まるわけがありません。

20220923torakku3.jpg

過酷な労働は交通事故という悲劇をも生みます。トラックは高速運転が多いことからいったん事故が起きれば悲惨な結果を生むことが多い。

そのため、交通事故死の発生比率が自動車全体よりも高くなってしまいます。

20220923torakku4.jpg
(出所:国土交通省)

また、運転手の高齢化が進んでおり、とりわけ大型トラックにおいてその傾向は顕著です。

20220923torakku5.jpg

物流危機は終わらない 暮らしを支える労働のゆくえ [ 首藤 若菜 ]

価格:902円
(2022/9/23 13:55時点)



最後に


閑話休題。

しかしながら、郵送にも利点は当然にあります。

自分にもしものことがあったとき、郵便が届けば遺族がなにかしら気が付くでしょう。しかし、電子メールとなるとそうもいきません。

付き合いのあった金融機関はどこなのか?いったいどんな取引をしていたのか?など知る由もなく、せっかくの財産が闇に消えてしまう可能性が高い。

物流の効率化と両立させるには、やはりエンディングノートの作成が必須だと改めて感じさせられるのです。

↓↓応援クリックお願いします↓↓

にほんブログ村

【関連記事】
突然の相続。一体どこにどれだけ財産が?途方にくれないために
忘れ去られたデジタル遺産。エンディングノートの必要性
【悲報】相続手続きで忙しく悲しんでいる暇もなし
資源高、インフレで大儲けしている企業はどこだ?!
アフターコロナ。世界経済は急激に腰砕け、その原因は・・・
極度の人手不足なのに賃金が上がらないという異常な業界
自動運転で自動車保険の体系が激変へ
完全自動運転実現は少なくても2029年以降。長ければ今世紀中かかりそう




もしものときのエンディングノート [ 江崎正行 ]

価格:1,047円
(2022/9/23 13:53時点)



書いて安心 エンディングノート [ 主婦の友社 ]

価格:1,078円
(2022/9/23 13:54時点)


関連記事

コメント

非公開コメント