プラスメッセージ(間違いなく普及しないアプリ)

大手携帯キャリア3社(NTTドコモ、au、ソフトバンク)が2018年5月9日から新たなメッセージアプリ「プラスメッセージ」のサービスを開始しています。
表向きはプラスメッセージはSMSの機能拡張ということであり、LINEを意識したものではないということですが、画面をみればLINEが競合であることは間違いありません。
しかし、今さらLINEに対抗しようとしても無駄な抵抗でしょう。
理由はいくつかあります。
格安SIMに未対応
今や楽天モバイル等の格安SIMの存在は無視できない存在です。メッセージアプリは自分だけで使うものでないので皆が使ってくれないと意味がありません。楽天のViberも日本では泣かず飛ばずです。
サービスの特性上、オールオアナッシングなのです。格安SIMへの対応も将来的には検討されているようですが、それまでは見向きもされないでしょうし、対応したとしてももはや手遅れでしょう。
無料通話機能がない
携帯電話会社にとっては通話料無料ではそもそも自己否定につながるのでしょう。しかし、LINEで無料通話できるのにわざわざ無料通話機能がないメッセージアプリを入れる意味がありません。
Google Play上でアプリをダウンロードできない
携帯電話会社のWEBサイトからアプリをダウンロードしなくてはならず、わざわざそんなことをしてまでダウンロードする理由がありません。
SMSの機能拡張というのであれば電話番号のみでやり取りができる必要があるのに、サービス利用にアプリが必要ならば、メッセージを送る相手がアプリを入れているかどうか確認せねばならずまったく使い物になりません。
プラスメッセージ開発の目的を勘ぐる
なぜ、素人でも失敗するとわかるようなアプリを開発したのでしょう???
もっともらしいことが語られていますが、真の目的は格安SIM(MVNO)つぶしではないでしょうか。
楽天モバイルなど、今後の脅威を少しでも排除したいという思惑に思えてなりません。

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【2020年3月15日追記】
2019年9月からGoogle Play ストアでもアプリの配信を開始しているようです。しかし、未だMVNOでの使用はできず、無料通話機能もなく進化はしていないようです。
知人間で話題になることもなく、存在感がほとんどないことは導入当時からまったく変わっていないというのが実状のようです。
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