出る杭は徹底的に叩く。大手3社による楽天モバイルいじめ

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溺れる犬は叩けという。ドコモ、au、ソフトバンクによる電波割り当てに関する嫌がらせはまさにその典型です。

後発の楽天モバイルは携帯電話の周波数帯において不利な立場におかれています。

大手3社は建物内でもつながりやすいプラチナバンドといわれる周波数帯を使用していますが、楽天モバイルは使用できないのが現状です。

楽天モバイルとしては当然、周波数帯の割り当てを求めているわけですが、既存のビッグスリーはなんだかんだと文句をつけ、楽天モバイルを排除しようとしています。

新参者を忌み嫌い、マウントを取っている猿に等しく、そこには公平な競争をしようという高い志はまったく見えません。端的にいえば腐っています。






広く浅くの人口カバー率


楽天モバイルの人口カバー率は97%に達し、ほぼ日本全国で使えるようにはなりました。

しかしながら、まだまだ基地局の数は少ない。

2021年の4G/LTEの基地局数は以下のとおりです。

・ドコモ    約26万
・au     約19万
・ソフトバンク 約18万
・楽天モバイル 約1.8万


楽天モバイルは人口カバー率97%といっても広く浅くであることがわかります。

地図上ではつながることになっていても実際にはつながりにくいといったことが起きることは基地局の数を見ても容易に推測できます。

弱り目に祟り目


基地局の数が少ないうえに、電波の品質に勝るプラチナバンド(※)を使えないとなれば楽天モバイルの劣勢は火を見るよりも明らかです。

(※)プラチナバンド
電波の周波数帯のうち、700~900MHz帯のことを指す。プラチナバンドの電波は1GHzを超える周波数の電波に比べ、空気中の水分などによる減衰が少なく、コンクリート壁を透過しやすく、障害物を回りこむ性質が強いという特徴がある。このため、遠い場所やビルの内部、建物の陰になっている場所にもよく届き、携帯電話に最適の周波数帯といえる。

ちなみに楽天モバイルの4G/LTEが使用している周波数帯は1.7GHzとなっています。

プラチナバンドに比べ減衰しやすく、コンクリート壁を透過しにくく、障害物があれば届きにくい。

あらゆる面で不利であるため、アンテナ数を増やすほかありませんが、楽天モバイルにはそれだけの資金力は残されていません。

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大手3社の悪質な嫌がらせ


楽天モバイルはプラチナバンドの割り当てを求めているわけですが、大手3社はあれやこれやと難癖をつけて嫌がらせを続けています。

楽天モバイルに電波を与えればそれにともなう移行作業にお金がかかるというのです。移行するなら楽天モバイルにその費用を求めるというのです。

その金額は3社で3000億円にもなろうかという巨額なものです。

そんな金を楽天モバイルが出せるはずもありません。

あきれるのはソフトバンクです。自らもかつては同じ立場に立たされたいわば同志ともいえる関係であるはずなのに、ドコモやauと同じように嫌がらせをしています。

最後に


大手3社がやっていることは独占禁止法上問題があるのではないか。電波を3社で独占して、新規参入者には明け渡さないというのですから。

楽天モバイルには意地でも頑張ってもらいたい。

なんとか風穴をあけてもらいたいもんです。

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