オーナー企業に投資する投資信託のパフォーマンスが高い!

変化が激しい世の中、企業も変化に対応していかねば生き残ることができません。
重要なのはスピード。先んずれば人を制すは本当です。
ところで、企業は2つに分けることができます。オーナー企業(同族企業)とそれ以外です。変化が激しい世の中でどちらが優位な立場に立てるのでしょうか。
オーナー企業の優位性
答えはご想像のとおり。
すべてとは言えませんがオーナー企業のほうが優位に立つことが多いといえます。
オーナー企業は経営者や同族のカリスマ性で成り立つ部分が多く、意思決定が圧倒的に速い。
また、サラリーマン経営者ですと内向きな社内政治に気を配るあまり、意思決定の内容も中途半端になりがちです。遅いうえに中途半端では他社に負けてしまうのは目に見えています。
(関連記事:意思決定のスピードの違い(企業規模・経営形態から))
そもそも気合が違う
投資家にとって安心感があるのは、オーナー経営者は自社株を大量に保有しているため、投資家と利害が一致することです。
サラリーマン経営者では自社の株価がどうなろうが自らの懐には直接影響がない。
一方でオーナー経営者は自分の経営判断で自らの資産価値が大きく左右されるのですから、経営に対する気合も違ってくるというもんでしょう。
オーナー企業に投資する投資信託
ところで、オーナー企業の株式を投資対象とする投資信託があるとは知りませんでした。
例えば「東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープン」というファンドがあります。
2013年4月に設定され、基準価額は31,350円(2022年10月14日現在)。
アベノミクスに乗った上昇であるとも考えられるため、日経平均とのパフォーマンスを比べてみました。
直近5年間の同ファンドのシャープレシオ(※)は0.79となっている一方、日経225と連動する投資信託のシャープレシオは0.4程度でした。
この5年間において日経平均を上回るパフォーマンスを上げているということになります。
(※)シャープレシオ
ファンドの運用成績を評価する際に用いられる指標。ファンドがリスクに見合った収益を上げているのかを評価するための指標で、この数値が大きいほど安定的に収益をあげていたことを示す。
ファンドの運用成績を評価する際に用いられる指標。ファンドがリスクに見合った収益を上げているのかを評価するための指標で、この数値が大きいほど安定的に収益をあげていたことを示す。
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参考
同ファンドの月次レポートに組み入れ銘柄上位10銘柄が掲載されていましたので、参考までに載せておきます。
6594 日本電産
3349 コスモス薬品
2384 SBSホールディングス
4768 大塚商会
5947 リンナイ
7747 朝日インテック
7803 プロシード
4922 コーセー
3186 ネクステージ
6952 カシオ計算機
3349 コスモス薬品
2384 SBSホールディングス
4768 大塚商会
5947 リンナイ
7747 朝日インテック
7803 プロシード
4922 コーセー
3186 ネクステージ
6952 カシオ計算機
最後に
オーナー企業といっても定義が難しいもんです。
ある銀行の基準によれば日本の上場企業の約42%がオーナー企業に該当するということです。(いささか多すぎるという印象を受けますが・・・)
それにしてもオーナー企業を投資対象にした投資信託があるとは知らなかった。下手なテーマ型投信よりもよほど期待できそうです。
一考の余地あり。
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