日本人、自ら望んで自立せず属国に甘んじる。理解に苦しむ思考回路

日本は独立国の体裁をもっていながら、実質的にはアメリカの属国であり、アメリカの意向に逆らうことができないことを多くの人は知っているでしょう。
まったく不本意と思いきや、自ら望んでそうなっているのではないかと疑りたくなる過去の歴史があるというのだから驚いた。
独立のチャンスが与えられたのに、自らそのチャンスを捨てた日本人は、まったくのところ依存心が強い人任せ国家であると勘ぐらざるを得ません。
第二次大戦後も世界は戦争だらけ
第二次世界大戦が終わってわずか5年後、朝鮮戦争が勃発しました。
アメリカは日本統治にかまっていられなくなり、警察予備隊を作らせて、それが今日の自衛隊につながっていると学校で習ったような・・・(記憶が定かでない)。
第二次世界大戦が終わっても世界は戦争に明け暮れているのが実態です。世界平和など永遠に訪れないでしょう。
ところで、沖縄が日本に返還されたのが1972年、今からちょうど50年前になります。
アメリカ、日本に核武装を持ちかける!?
日米の沖縄返還交渉の中で、ニクソン大統領とキッシンジャー大統領補佐官は、日本が沖縄返還を求めるなら核武装して自立したらどうかと、当時の佐藤栄作首相に持ちかけたといいます。
当時のアメリカはベトナム戦争で疲弊しており、日本にはとっとと自立してほしかったのではないかと考えられます。
ニクソン大統領は、大統領になる前にも日本に非武装の憲法を与えたのは誤りだったとの認識を示しており、日本が自立しないのは、単にアメリカが日本を抑圧している面ばかりではないということがわかります。
エコノミック・アニマル落ちぶれる
日本は平和憲法を逆手にとり、経済活動にひたすら注力して1980年代には世界のトップレベルに登りつめたといってもよいでしょう。
以下は1989年の一人当たり名目GDPの額です。

(出所:世界経済のネタ帳)
しかし、出る杭は打たれる。その後はアメリカの圧力によりみるみる衰退してゆき、今の日本があるといえます。
1989年には世界で4位だったのに、2021年には27位にまで没落しました。

(出所:世界経済のネタ帳)
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戦時に国債発行は当たり前
戦後80年近く経った今、東アジアはニクソン大統領時代をはるかにしのぐ危険地帯と化しました。
中国の軍事力はアメリカに迫っているし、テロリスト国家ともいえる北朝鮮は核ミサイルを保有し、もはやなんとかに刃物状態・・・。そしてロシアはいうまでもありません。
しかし、なお日本は平和ボケ状態から脱していないように思えます。
国防予算をGDPの2%へ5年以内に持っていくという話も財源をどうするかという話がまず来るので遅々として進まない。
財源は国債でOKなはず。今はほぼ戦時といってよい。戦時に国債を財源とするのは当然の話であり、増税などもってのほかです。
岸田政権も憲法改正に前向きだと発言はしていますがどこまで本気か疑わしい。安倍首相にできなかったことが岸田首相にできるとはとても思えません。
最後に
キッシンジャーはニクソン大統領の後任、フォード大統領にこう言ったという。
「日本人は何でも漏らします。信じられないくらい扱いずらい。」
そして日本は見切られたといえるのではないでしょうか。
その後歴史は流れ、このままでは日本に3発めの核爆弾が落とされる日が来るかもしれない情勢となってきました。
そのときにアメリカが日本を救うことはできないはずです。ウクライナ戦争を見ればわかるように核保有国同士が直接戦争をすることがないことは明らかだからです。
自分のことは自分でやれ!ってことなんでしょう。
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