中国株売却資金が日本株に流入。吉と出るか凶と出るか

習近平国家主席が異例の三期めに入りました。周りをイエスマンで固め、強権(狂犬)的独裁政治色が強まっています。
これを受け、チャイナリスクを避ける動きが出ており中国株が売られています。
中国は今後どう動くのか。そして中国株の売却資金はどこに振り向けられるのでしょうか。
共同富裕なるガス抜き
1990年代後半から中国は異様な高度成長を続けてきました。

(出所:世界経済のネタ帳)
しかし、その中国経済が曲がり角を迎えようとしているようです。
習近平政権は「共同富裕」なる経済政策を掲げています。
これは格差是正を目的としたものですが、習政権が行っているのは貧困層を豊かにしようというのではなく、富裕層を引きずり降ろして、格差を是正しようというおかしな政策です。
習近平氏が経済に明るくないことは明らかです。不可能であろうゼロコロナ政策を邁進し、景気を無視した長期のロックダウンの実施などは典型例といえます。
共同富裕はみんな貧しければ不平不満が減って政権を維持できるという考え方であり、誤った政策でしょう。もっとも西側自由主義諸国にとっては都合がよい。
中国がこれ以上経済成長を続ければ世界が中国に乗っ取られてしまうからです。
株価は語る
以下は2022年4月末からの上海総合指数の動きです。

順調?な右肩下がりを描いています。さえない日経平均をも上回る下落だといえます。

中国株はドル建てで見ると2021年の高値から3分の1程度にまで下落しており、海外投資家にとってはバブル崩壊ともいえる水準です。
日本株も円安でドル建てでの価格は下落しているわけですが、下落率は中国株の方がはるかに大きくなっています。
![]() | 中国「見えない侵略」を可視化する (新潮新書) [ 読売新聞取材班 ] 価格:858円 |

中国株からの資金逃避先は?
さて、中国株を売った資金はどこに避難しているのでしょうか。
まずはインド株です。
同時期、インド株は極めて堅調であることがわかります。

そして意外なことにインド株のほかに日本株が人気だというのです。
インド株は成長期待から買われている一方、日本株は割安であることから買われています。
インド株がグロース株とすれば、日本株はバリュー株といえるでしょう。
海外の機関投資家が日本株を熱心に調査しているといいます。日本株にとって、習近平政権の愚かな経済政策は実に好ましいといえます。
中露、似た者同士でタッグを組む
しかし、経済政策が狂犬政権で愚かになるのはよいとしても、外交政策が狂犬であることは恐ろしい。
台湾です。
相変わらず習近平政権は台湾統一を目指しており、軍事侵攻の可能性は日に日に高まっています。
中露は結託し、ロシアがウクライナ、中国は台湾がターゲットというわけです。
その証拠にプーチン大統領は2022年10月27日に台湾は中国の一部であると明言しました。極悪コンビで馬が合うといったところでしょう。
中国が台湾に侵攻すれば日本株への影響は避けられない。日本は台湾を助けなければならない以上、必ず巻き込まれることになりますから。
(関連記事:危険!台湾有事の影響をもろに受けそうな上場企業)
日本株も危険な綱渡りを続けているので深入りするのは危険ではなかろうか。今の相場は本当に難しい。
↓↓応援クリックお願いします↓↓

にほんブログ村
![]() | 習近平「文革2.0」の恐怖支配が始まった 中国が世界を廃墟にする [ 福島香織 ] 価格:1,650円 |

- 関連記事
-
-
チャートの窓はなぜか埋まる。そこから見えてくる今後 2020/11/26
-
日本株踏ん張る。日本株を支えているのはいったいどなた? 2022/11/02
-
2019年3月期の企業業績を左右する要因 2018/06/05
-
擬似バフェット指標(2018年6月末) 2018/07/04
-
日本、そして日本株はどうしてこんなにダメなのか? 2021/07/06
-
コメント