日本のフランス化進む。事実婚という選択肢。だが落とし穴も・・・

カップル

フランスで事実婚が多いというのはよく知られた話です。

法律上の結婚と事実婚の比率は、3:2ほどであり、日本とは結婚観がまるで違うといった印象です。

ところが日本でも事実婚が増えてきているというではないですか!?

いったいどんな理由で増えているのか、またどの程度の人が事実婚をしているのでしょうか。






半数が非嫡出子とは!!


フランスで事実婚がいかに多いか、それは正式な夫婦以外の下で生まれた非嫡出子の割合を見れば一目瞭然です。

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(出所:厚生労働省)

いや、フランスだけではない。スウェーデンはフランスをも上回ると見られるし、イギリスもフランスとほぼ同程度のようです。

総じて、欧米諸国ではその比率が高く、日本とは比べ物になりません。

しかしながら、この日本でも事実婚を選ぶ人が徐々に増えているといいます。

日本でも事実婚を選ぶ人が増加


事実婚といえば現代風に聞こえますが、昔ながらにいえば内縁関係のことです。

内縁関係と聞くとなにやら怪しげな印象を受けますが、事実婚と聞くと今風で何か、明るく自由な印象を受けるのは気のせいか。

しかし、事実婚という言葉は数十年前からあり、最近になってできた言葉でもありません。言葉がすり替わってトレンディになったということではなさそうです。

ところで日本でも事実婚が増えてきています。

内閣府の調査では30代~50代の男女の2~3%程度が事実婚だということです。

それにしてもなぜ日本でも事実婚が増えてきているのでしょうか。それにはいくつか要因がありそうです。

女性の社会進出が一要因


まず1つには女性が働く比率が高まっていることです。

以下のグラフから共働き世帯が確実に増加していることがわかります。

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(出所:国土交通省)

女性が社会で働く際、結婚で姓が変わると都合が悪いと考える人が一定程度います。

そのため、女性の社会進出が進めば、愛し?の人と暮らしても姓を変えたくない、よって事実婚という選択をする人が増えるというわけです。

事実婚への理解が進む


日本人は欧米かぶれであるからして、事実婚が欧米で増えていると聞けば猿真似をしたくなるのは想像がつきます。

その影響で社会も事実婚に対し、寛容になっていることも事実婚が増えている要因といえそうです。

例えば生命保険。

保険金受取人に内縁関係にある者を指定できる会社が増えてきています。

金融機関も民間企業であるからして、金になればなんでもいいってな具合ですから社会の動きに追随するのは当たり前です。

しかし、気になるのは事実婚というもの、同棲とどう違うの?またどこからが同棲でどこからが事実婚なの?といった線引きがあいまいではっきりしないという点です。

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事実婚の証明問題


この問題に対し、婚姻届を出していなくても事実上の婚姻関係にあることを示すことはできそうです。

例えば住民票。

役所で申請すれば婚姻届を出していなくても、住民票の続柄に、夫(未届)あるいは妻(未届)と記載してもらえるのです。

別の方法として、公証人役場で事実婚の契約書を公正証書の形で作成するという手もあります。

契約書には、婚姻の意思があること、生計を同一にすること、子どもができたら共同で育てることなどを記載することになります。

遺産分割協議にすら参加できない!?


ここまで読み進めていただいた方は、結婚と事実婚はあまり大差がないと感じられたかもしれません。

しかし、法律によっては結婚と事実婚で明確に取扱いが異なるケースがあります。

例えば相続です。

婚姻届を出していれば、配偶者は自動的に法定相続人になるわけですが、事実婚となるとそうはいきません。

事実婚をしているパートナーに遺産を遺したいのであれば、遺言書をしっかり作成しておいたり、生命保険の死亡保険金受取人にしておかなければなりません。

亡くなった人が以前結婚しており子がいた場合などで、何の対策もしていなければ、前配偶者の子にすべて遺産が引き継がれるといった事態になりかねないので注意が必要です。

子どもが生まれた際の注意点


子どもが生まれた場合にも注意が必要です。

何もしなければ、親権は母親が単独で持ち、事実上の父親との法律的な親子関係はありません。

よって、父親が亡くなっても子は父親の財産を相続することができません。

このような事態を避けるためには父親が子を認知する必要があります。これによって法律的にも親子の関係になれるというわけです。

最後に


欧米追随が正しいとは思えない。よって、事実婚が増えればハッピーな社会が来るとも思えません。

やはり、国ごとに伝統や文化ってものがありますから。

日本では事実婚はある程度増えることがあっても、欧米ほどに増えることはないでしょう。宣教師がいくら頑張っても日本人のほとんどがキリスト教徒にはならないのと同じです。

また日本人が日本人たるには、そうなってはならないと思うのでした。

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