言論の不自由を加速させるリファレンスチェックという検閲

虫メガネ

欧米では転職希望者に対してリファレンスチェック(※)が行われるのは当たり前となっています。

日本ではまだまだ根付いていませんが、解雇規制が厳しい日本では人を採用するということは大きな賭けといえます。

一度採用したら、よほどのことがない限りクビにはできません。

そう考えると日本におけるリファレンスチェックの潜在需要は大きいと推測できます。

しかし、このリファレンスチェックなるもの、世の中に建前だけの綺麗事を蔓延させる遠因ともいえ、言論の不自由を加速する要因の一つであろうと考えるのです。

(※)リファレンスチェック
リファレンスチェックとは、企業が中途採用応募者の以前の同僚や上司に対し、応募者の勤務態度や人柄退職理由などを問い合わせること。履歴書や面接ではわからない情報を第三者から得ることで、企業の採用におけるリスクを軽減するために行われる。







日本でも徐々に浸透中


日本でも徐々にリファレンスチェックが浸透してきています。無論、転職希望者に無断で行われるわけではなく、きちんと同意を受けたうえで行われます。

しかし、同意しなければ採用されるかどうか・・・、おおよそ想像がつくでしょう。

リファレンスチェックでは上記の勤務態度や人柄などに加え、過去の犯罪歴や反社会勢力との関わりなどもチェックされるケースが多くなっています。

その際、リファレンスチェックを行っている会社は、さらに専門の調査会社などを使い、より深く採用希望者のことを調べあげるというわけです。

実名発信は格好の情報源


フェイスブックやツイッターなどのSNSのおいて実名で情報発信している場合は、そこでどんな発信をしているかも調べられます。

ところで、マスメディアのおかしな報道はネット社会においてはすぐに暴かれます。

しかし、残念ながらおかしな報道に気が付く人は少数派なのです。そして正義感でもって、SNSで世の綺麗事に反論するような言動を繰り返せば、反社会的な人物と受け取られる可能性が高いといえます。

この世はマスメディアに支配されている人が大多数だからです。

物言えば唇寒し秋の風となっていまうのです。

その結果、世の中には建前と綺麗事ばかりが垂れ流され、本音はベールに隠されて現れることがなくなってくるのです。

言論の不自由を誘発


マスクなんて典型的ではないでしょうか。

日本人は今だほとんどの人が屋内でマスクをしているわけですが、本当にマスクが効果的だと思っている人が多いのかは大いに疑問です。

息苦しく暑くて本当はしたくもないけれど、変人扱いされたり、絡まれたりするのが怖くてマスクをしている人も多いのではないでしょうか。←私

そんな本音を実名のSNSで発信していたら・・・。

不採用になる可能性が高くなってしまうのではないでしょうか。よって、波風が立つような余計な言動は慎むようになります。まさに言論の不自由だといえます。

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実名SNSの退潮


リファレンスチェックの影響かは定かではありませんが、実名での利用が義務付けられているフェイスブックは成長が止まり、退潮の兆しが表れています。

20221108SNS.jpg
(出所:社会実情データ図録)

とりわけ若い世代には人気がなく、いずれはmixiのように自然消滅のような状態になっていく可能性が高いと思います。

10年後には一過性のブームであったとなつかしく思い出す存在になっている可能性が高い。

今の若い人は知らないと思いますが、20年ほど前、mixiは大ブームだったのです。それが今ではほとんど存在感はありません。

最後に


リファレンスチェックを利用したい企業の気持ちはよくわかる。

でもそこには一定の歯止めが必要ではないかというのが個人的見解です。

(関連記事:まるで警察、中途採用時のリファレンスチェック。法で規制すべき!

社会は息苦しく、自由主義の名を借りた全体主義になりかねない。人のことを根掘り葉掘り調べつくすのはスパイのやることであり、まっとうな企業が行うことではないと考えるのです。

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