同じ高利回りなのにJリートはダメダメ、高配当株はしっかり。一体なぜ?

チャート

歯止めがかからない物価の上昇の圧力に耐えかねて、2022年12月20日の金融政策決定会合において、ついに日銀が若干ではありますが、政策の変更を余儀なくされたのはご存じのとおりです。

具体的には長期金利の上限を0.25%から0.5%まで許容するというものです。

長期金利が0.5%程度であれば大した影響もないと思えるのですが、シンボリックなインパクトは大きかった。

円高が急激に進むとともに、株安も進んだのでした。






大いなる疑問


金融政策の変更により、当然の如く、Jリートにも逆風の嵐が吹いたのであります。しかし、奇妙なことに高配当株はほとんど下がらない。

利回り重視という点でJリートと高配当株は同じカテゴリーに入ると思うのですが、なぜこんなにも値動きが違ってくるのでしょうか。

これは大いなる謎なのです。

Jリート投資家、我慢の1年


以下は東証リート指数のここ1年の動きを示しています。

東証リート指数
20221225reit.jpg

金融政策決定会合後、急落していることがわかります。しかもこの1年はボックス相場であり、この分だと年初の価格を下回り、年を終えることになりそうです。

Jリート投資家にとって実に寂しく、虚しい1年であったといえます。

高配当株投資家、報われる


高配当株も金利が上がれば、相対的に魅力が低下して値下がりするのが定石だと考えられます。

日経平均の中から高配当株を50銘柄抽出したETF、NF日経平均高配当株50(1489)の値動きを見てみましょう。

NF日経平均高配当株50(1489)
20221225kouhaitou.jpg

金融政策決定会合後、下落はしていますが、すぐに値を上げて年初来高値水準です。

これは日経平均の値動きとは明らかに違います。日経平均の中でも高配当株は売られておらず、むしろ買われているといえます。

日経平均
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Jリートと高配当株。いったい何が違う?


それにしても、Jリートと高配当株の値動きの違いは何を意味しているのでしょうか。

ファンダメンタルと需給面の二つから考えてみたいと思います。

まず、ファンダメンタル。

不動産市況は来年以降も弱含みが続く可能性が高く、分配金の上昇は期待できません。そのため、投資口価格の下落によって調整されるほかありません。

企業でいえば売上、利益ともに伸びないのと同じことだといえます。

需給関係が悪くて、インフレ傾向にもかかわらず賃料の下落圧力は高い。よって値が下がっている者と思われます。

一方、高配当株は業績が堅調であるために高配当を維持できている面が大きいと考えられます。

インフレになれば売上、利益ともに増えるためにさらなる増配が期待できる。だから、期待先行で上昇しているものと思われます。

需給面から考える


そして、需給面。

金融引締による円高、株安により金融機関の保有株も値下がりの憂き目にあっています。

減損するほど下落する前に、損切りをする金融機関が多いはずです。その際、評価益が出ているJリートも一緒に売却していると考えられます。

金融機関は信用が大事。

赤字決算では風評被害が出かねないから、なんとか評価益が出ている銘柄を売却して実現益とし、損切りした銘柄と相殺せざるを得ない。

地方銀行を中心に銀行はJリートにかなりの資金を投入してきました。その巻き戻しが起きているものと考えられます。

一方、高配当株はそれほど買っていなかったのでしょう。なにしろ高配当株は知名度が低い銘柄も多く、サラリーマン投資家の金融機関にはなかなか手が出ないというのが実態ではないでしょうか。

最後に


高配当株は予想以上に強い。

この分ですと2023年も引き続き高配当株優位の相場が続きそうな予感がします。

一方で、Jリートは依然として厳しい状況が続きそうな気配です。2023年も2022年に引き続き、投資家にとってはあまり良い年にはならないのではないかというのが勝手なる個人的予想なのです。

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