EVそして核シェルターに見る日本衰退と没落の懸念

電気自動車

日本の自動車メーカーは大きな賭けに出ているのか、それとも単に置いてきぼりを食らっているだけなのか、完全なる勝ち戦を演じて余裕しゃくしゃくなのか、今のところ、はっきりとわかりません。

とはいうものの世界の電気自動車(EV)市場における日本メーカーの存在感の無さには驚かされます。

自動車販売における電気自動車の比率は着実に高まりつつあります。このまま順調にその比率が高まっていくと仮定すれば、日本メーカーはよほど急ピッチで方向転換しないと、かつての蒸気機関車メーカーになりかねません。

時代が大きく変わるとき、過去の成功体験は、失敗の原因となります。

日本の自動車産業は大丈夫なのでしょうか。現状を確認しておきましょう。






EVのシェア確実に上昇中


2022年1月から11月までの世界のEV販売台数は約680万台となっています。

2021年は通年で450万台程度であり、1年で約1.5倍の規模に成長しています。さて、680万台という規模は自動車販売全体から見てどの程度の比率を占めているのでしょうか。

驚くなかれ、なんと約1割を占めているのです。

ところが日本を見ればたったの1%に過ぎません。世界市場でEVは普通の存在なのに、日本ではまだまだ珍しい存在だといえるでしょう。

以下は世界におけるEVの販売比率の推移です。

20221230car.jpg
(出所:経済産業省)

思惑外れて行き着く先はEV


なぜ、日本でEVは売れないのか。

大きな要因として、日本メーカーはハイブリッド(HV)車に注力しているという事実があります。

日本では大雑把にいって、2台に1台はHVなのです。

日本メーカーはHVに自動車の未来を見ていたに違いない。しかし、事は思い通りには進みませんでした。

HVでは日本メーカーにかなわないと見た欧州のメーカーが目を付けたのは、クリーンディーゼルエンジンでした。

ところが、これまた事が思い通りに進まなかったのです。発端はドイツのVWによる不正でした。

その詳細は以下をご覧ください。

(関連記事)VWによる排ガス不正事件がEV化を決定づけたという説

不合理がまかり通る世の中


そして、自動車の動力をめぐる争いに突如として急浮上してきたのがEVというわけです。

EVを普及させるためか、世の中は脱炭素などという言葉で埋め尽くされています。走行中にCO2を出さないEVは脱炭素の救世主というわけです。

しかし、実態は自動車が出していたCO2を発電所で出すだけであり、脱炭素などというもの自体が疑わしい。

しかも、地球温暖化の原因が炭素であるという証拠は今だ示されていません。要ははっきりしないのです。

でも世の中はプロパガンダにより、脱炭素の流れが出来上がってしまいました。いわば洗脳の類だといえます。

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EV勢力図


さて、EVで日本メーカーが出遅れている中、シェアを伸ばしているのはいったいどこなのでしょうか。

なんと中国メーカーが世界シェアの4割を占めるまでに成長しています。続くのは米国メーカーの3割、そして欧州メーカーが2割となっています。

では日本メーカーは・・・。たったの5%です。

これから追い着くつもりなのか、それともEVは尻つぼみとなると考えているのか・・・。

日本メーカーがHVに力を入れ、事実、日本ではよく売れています。しかし、今や世界の自動車販売における日本のシェアは約5%にすぎません。

日本の顧客の趣向に合わせていたら、正しいかどうかはともかく、世界の潮流から乗り遅れることは間違いありません。

日本の産業は自動車産業に支えられているといってよい。それが崩れたら日本はさらに弱小国家となります。

台湾、そして日本


日本がいかに平和ボケで弱小化しているかを表すのは自動車だけではありません。

ご存じのとおり、日本はいささか狂った核保有国に囲まれています。

中●、北朝●、ロシ●の核ミサイルが日本に向けられており、バンバン打ちまくられたら、日本はあっという間に蒸発してしまうでしょう。

にもかかわらず、日本には核シェルターがほとんどありません。

日本と似た境遇にある台湾と比べると背筋が凍る思いです。

台湾には10万以上の核シェルターが整備されており、収容人員はなんと8600万人!

台湾の人口は2400万人ほどであり、人口の3倍以上にあたります。

一方で日本は?核シェルターの普及率は人口あたり0.02%と無いに等しい。日本は本当に先進国といえるのか。首をひねらざるを得ません。

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