SNS界隈の勝ち組・負け組。お手々つないで右肩上がりの終焉

コロナ禍での外出自粛ムードが漂った2020年春以降、SNSは他人とつながるツールとして、さらなる成長を遂げたのでした。
しかし、SNSの大成長時代は終焉を迎えつつあるのでしょう。
成長度合もサービスにより格差が広がってきました。これはメジャー級のサービスにもあてはまります。
またサービスによっては、個人情報の安全性が危惧されるものもありますが、日本ではそんなことにはお構いなく利用する人も多いようです。
今、SNS業界に何が起きているのか、そしてどんな危険が孕んでいるのでしょうか。
LINE、飛ぶ鳥を落とす勢いなし
サービス開始からしばらくの間は飛ぶ鳥を落とす勢いであったLINE。今でももちろん、日本では超メジャー級のメッセージアプリです。
とはいえ、当初の勢いは見られません。LINEは世界的にもメジャーになるかと思いきや、腰砕け状態となった印象です。世界のメッセージアプリの動向を見れば、LINEはマイナーな存在だといえます。
世界トップシェアを誇るのはメタが提供しているWhatsAppです。
アクティブユーザーは世界で20億人にもおよびます。
ちなみにLINEは2億人ほどであり、WhatsAppの10分の1の規模です。LINEがトップシェアを握っているのは日本そしてタイだけです。
LINEは世界シェアで見ると第7位か8位くらいだと思われます。
ちなみに2位はFacebook Messenger、3位がWeChatとなっています。
LINEは2022年以降苦戦しており、前年と比較し1月から11月までで利用者が増加したのはわずかに3か月しかありません。
Facebookは将来のmixi!?
メッセージアプリに限定せず、SNS全体を見渡すとまた違った構図が見えてきます。
明らかに落ち目となっているのはFacebookです。2022年1月から11月まで前年比で10%前後のマイナスが続いています。
これは日本だけ見ても同じ傾向が見てとれます。

(出所:社会実情データ図録)
Facebookは2015年をピークに徐々に衰えているといった印象を受けます。
10代、20代の利用も少ないことから、将来的にFacebookは第2のmixi状態になる可能性があります。
テレビの凋落とデータ通信量
ちょっと横道にそれますが、近年のテレビの凋落は著しい。
40代までは、テレビの利用時間よりもインターネットの利用時間が長くなっています。

(出所:社会実情データ図録)
この傾向は今後も続き、やがて50代、60代もテレビとインターネットの利用時間が逆転するでしょう。もはや時間の問題といえます。
活字メディアである新聞が凋落し、今後は映像メディアであるテレビが凋落していく。これはインターネット回線のスピードが速くなっていること、そしてコンテンツが充実してきたことに起因しています。
以下は日本のブロードバンド契約者が利用するデータ通信量の推移です。

(出所:総務省)
2010年代半ば以降、急増していることがわかります。これはYouTubeに代表される動画サイトの利用が増えたことによるものと考えて間違いないでしょう。
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急激で伸びたTiktok
閑話休題。
コロナ禍以降に利用が急増しているのがショート動画を投稿、閲覧できるTiktokです。
なんと利用者はコロナ前の5倍になったというのですから尋常ではありません。比較的好調を維持しているInstagramやTwitterでさえ4割ほどしか増加していないのですから、Tiktokの一人勝ちと言っても過言ではありません。
とりわけTiktokは若い世代に支持されており、メッセージアプリの代替手段ともなりえます。
メッセージアプリはいったんその地域や国で広がると独占的な地位を占め、なかなか他のサービスに切り替わることはありません。
しかし今後、もしそれが起こり得るとしたら、Tiktokが有力候補となりそうです。
Tiktokへの疑念と警戒
しかしながら、Tiktokの今後の成長には重大なる懸念があります。
Tiktokを提供しているのは、バイトダンスという中国企業です。中国企業は中国共産党の意向に逆らうことはできません。
そして、懸念されるのは情報の不正利用、漏洩です。
現に2022年12月にはバイトダンスの従業員がアメリカ人ジャーナリストの情報を不正入手したことが明るみとなっており、懸念は顕在化しています。
アメリカではTiktokへの規制が強まっており、政府関係では利用禁止が相次いで打ち出されています。
アメリカが本気で規制すればその影響度ははかり知れません。
その代表例がファーウェイでしょう。いまやファーウェイのスマホが売られているのを見ることはなくなりました。かつては相当売れていたにもかかわらずです。
これがアメリカの制裁によることは明らかです。
最後に
今後、Tiktokは第二のファーウェイとなるのか。
それはアメリカの制裁の本気度によるところが大きいでしょう。
Tiktokは確かに危険な香りがします(個人の見解です)。個人情報などを安易に提供しないほうが身のためだと考えるのは私めだけではないでしょう。
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