楽天の利益率が低下する要因

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アマゾンの台頭があるとはいえ、日本のイーコマース市場において楽天は間違いなく勝ち組です。

またネットショッピングに限らず、ネット系のサービスをほぼ全て網羅した百貨店型のビジネスを展開しています。そして、そのシナジーをいかんなく発揮し、売上を伸ばしています。

しかし、その楽天の戦略にほころびが目立つようになってきました。

楽天の戦略

楽天は、ランチェスター戦略的にいえば勝者の戦略を取っており、LINEがヒットすればViberを買収する、メルカリがヒットすればラクマで対抗する、ヤフーオークションには楽天オークションで対抗するといった感じで、追随していくのですが、結局のところ追いつけないで失敗するケースが目立っています。

狭い分野を掘り下げてサービスを展開している相手に後発で、総花的にサービスを提供している会社が参入しても局地戦で結局負けてしまうのです。海外には展開する、サービスの幅は広げるといったやり方でなにもかもが中途半端になりつつあるというのが現状でしょう。

ネットビジネスの多様性が楽天の弱みに

自動車産業の場合ならば、ボディのデザインを変えたりするだけで、ある程度汎用的に勝者の戦略が取れるのですが、ネットビジネスはそれぞれが独自のサービスなので、戦線が広がるとどうしても弱くなってしまいます。

ある程度のサービス絞り込みが必要なのでしょうが、今のところ金融事業が好調なので差し迫ったところまでは追い込まれていないというところです。

楽天の今後の成長に危惧を感じるのは私のみではないはずで株価が如実にそれを物語っています。

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