メジャーなEコマースサイトしか怖くて利用できない。クレジットカード漏洩リスク

クレジットカードの情報がサイバー攻撃によって盗み取られるリスクが日増しに高まっています。
2022年、11月まででクレジットカード情報の流出件数は実に82万件以上に上ります。ここ数年で最悪のペースであり、例年の2倍以上へと一気に膨れ上がっています。
盗み取られたクレジットカードの情報は、なりすましによって、商品の不正購入に使用されます。
ネット通販が隆盛を極める中、その決済の多くはクレジットカードでなされます。その決済の信頼性が損なわれればネット通販への信頼性に傷がつき、その伸び率も低下してしまうでしょう。
ネット通販業界にとっては看過できない由々しき大問題です。
ネット通販の決済の主役は
総務省の調査によれば、ネット通販の決済でもっとも多いのはクレジットカードであり、約66%となっています。
その他として、コンビニ払い、代引きが続きます。コンビニ払いや代引きは漏洩のリスクはないものの、いかにも面倒くさい。
代引きなどは、宅配ロッカーでは使いようがありませんし、時代遅れとしか言いようがありません。
クレジットカード不正利用増える
2022年1月から9月の間のクレジットカードの不正利用金額は約310億円にもなっています。
漏洩の件数に比例して金額も増加傾向にあります。
それにしてもどんな手口でクレジットカードの番号が盗み取られるのでしょうか。
被害に気が付かない恐怖
最近の事例では、サイバー攻撃を行う者がECサイトのプログラムを改ざんし、EC利用者が入力したクレジットカード番号が外部のサーバーに送られるようになっていたといいます。
このような改ざんは多くのECサイトで行われており、いったいどの程度の件数が流出しているかは実態不明です。
やっかいなのは、ECサイトでの注文は通常どおり行われ、品物は手元に届くため、カード利用者としてはなんら不信感を持たない点です。
漏洩後に、知らない間に買い物をされて自分の口座から引き落としされているのに気が付かない可能性があるということです。
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個人でできる対策
いったいこのような被害はどのように防げばよいのか?
これといった特効薬は見当たりません。とにかくクレジットカードの請求明細をよく見て、身に覚えのない買い物がないか確認することくらいしか思い浮かばない。
また、信頼できるインターネット通販サイトを使うのも重要だと思います。
その点でやはり大手のネット通販は信頼性が高いのではないでしょうか。例えば楽天やYahooショッピング、Amazonといったところでしょうか。
一時期、楽天は出店者にクレジットカード情報が渡っていましたが、現在は出店者がクレジットカードの番号を知ることはできなくなっているはずです。
成熟しつつあるEコマース市場
以下は2013年からのEコマース市場規模の推移です。

(出所:経済産業省)
すでに成熟期に入っており、これからはさすがに伸び率は小さくなっていくでしょう。サイバー攻撃によるセキュリティリスクが懸念されれば、今後、伸び率の低下の足をさらに引っ張る要因の一つとなるはずです。
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