高配当株優位の市場は2026年まで継続すると予想。その心は?

依然として、高配当株人気が高いです。
世界的な景気減速懸念が出ている中、また同時にインフレ懸念による高金利が続いていることから、業績が急低下するリスクが少なく、安定して高配当を出してくれる銘柄に資金が集まるのは当然と言えば当然です。
今後もこの流れは続くのでしょうか。
高配当株の人気続く。その心は
高配当、そして低PBR銘柄の人気が高くなっています。その心はずばり警戒感!
世界景気が減速すれば成長株も期待どおりの成長ができなくなってしまいます。となれば資金が逃げる先は安全パイ。
株価の下落余地が小さい銘柄が買われるという状態です。
具体的には、高配当、低PBR、低PER銘柄で、しかも業績が安定している銘柄です。
自社株買いの強烈なインパクト
企業も自社の株価を維持することに必死となっています。ここ最近注目を集めたのが、シチズン時計です。
シチズンは、なんと発行済株式数の25%もの自社株買いを行うと発表しました。
もともとシチズンは高配当銘柄だったわけですが、この発表は市場に強烈なインパクトを与え、株価は急騰しました。
●シチズン時計(7762)

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高配当株人気の論理
さて、高配当銘柄への投資の流れはいったいいつまで続くのでしょうか。
個人的にはまだまだ当分続くのではないかという感じをもっています。なにしろ、ウクライナ戦争は泥沼化して終わりが見えないし、物価高はまだまだ続くでしょう。
金利の上昇は一服感が見え始めましたが、企業が生み出すキャッシュフローの現在価値を計算する際に使う割引率が高止まりしています。
成長株の魅力は低く評価され、目先のお金を稼げる企業の人気が高まっているというわけです。
短期そして中長期的戦略
ひさしぶりに日経平均をマザーズ指数で割って求めるNM倍率を求めてみました。
一時期の成長株の過度な割安感が是正されましたが、依然として、成長株は弱含みです。

過去の傾向を見ると概ね6年程度で、人気が入れ替わっていることがわかります。
2021年を起点とすれば、2026年くらいまでは、大型株優位の相場が続くのではないかと予測します。
投資戦略としては、短期的は高配当株、長期的には成長株をバランスよく投資していくのが得策ではないかと思います。
2024年は相場に大きな動きが出てくると思うのです。今は嵐の前の静けさと言ったところでしょう。
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