中台もし戦わば。机上の演習は机上の空論かも・・・

日本とアメリカのシンクタンクが、2026年に中国軍が台湾に侵攻した場合の机上演習を行ったといいます。
結果的に、中国の台湾侵攻は失敗に終わるとの結果が出ていますが、果たして本当にそうなるのかどうか?
なにぶん怪しげなシミュレーションだと感じるのは私だけでしょうか。ただ単に中国を牽制しただけなのかもしれません。
おかしな前提
前提からしてちょっとおかしいのです。戦争勃発は2026年を想定しているのですが、その戦力は現状の戦力を前提としているのです。
ご存じのとおり、中国の軍拡の勢いは凄まじい。あと3年経てば、アメリカの戦力にますます接近することは目に見えています。
ウクライナ戦争を見れば・・・
机上演習に登場する国は中国、台湾、アメリカ、日本です。
そして机上演習では、中国が劣勢となり、わずか2週間で収束するというのです。しかし、ウクライナ戦争を見ればわかるとおり、そんな短期間で戦争が終わるはずがありません。
泥沼化して長期戦に入る可能性が高いのではないでしょうか。あまりに楽観的すぎるように思います。素人が考えても中国が2週間であきらめるはずがありません。
長年の悲願なのですから、10年かけても実現を目指すに違いないと思います。
日本の被害も甚大に。民間人も
日本の被害は甚大なものとなりそうです。シミュレーションでは、日本は艦艇を15隻失い、戦闘機を144機失うとしています。たった2週間でです。
日本の自衛隊が保有する戦闘機は900機ほどであり、2割近くを失う想定です。
死傷者は2500人程度と見込まれています。気がかりなのは、その他に民間人の被害が千人単位で出そうなことです。
長期戦になれば日本の戦力はほとんどが失われることになるだろうし、民間人の被害も数十万単位になるのではないでしょうか。
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核の恫喝に耐えられる?
そもそも、中国軍が台湾に侵攻したとき、アメリカそして日本は本当に台湾とともに戦うのでしょうか。
台湾問題は中国の内政問題であり、内政問題に介入するなら、アメリカ、日本本土に核ミサイルを撃ち込むと恫喝されたら、どうなるのでしょう。
台湾は見捨てられる可能性が十分にあると思います。
虚しき机上演習
机上演習は机上の空論にすぎない。そんな印象を持ってしまうのです。
中国が台湾に侵攻しても、アメリカは武器を供与するだけで、自らは戦わないのではないか。ウクライナ戦争を見る限り、そうなる可能性が高いように見えます。
中台もし戦わば、としましたが「もし」は不要かもしれません。その実現可能性はかなり高くなっているように感じます。
(参考)
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